「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ふじみ野プール事故に想う。

2006-08-04 05:55:12 | Weblog
盛夏。毎年のことながら各地で水の事故が伝えられる。しかし、先日の
ふじみ野(埼玉)市営プールで起きた事故ほど痛ましいものはない。吸
水口の格子のバルブが故障していたために小2の少女が、吸い込まれて
死亡したという常識では考えられない事故だ。
人為事故である。案の定、管理会社は水の怖さについて無知で、人命を
一顧だにせぬ会社のようだ。泳げない監視員がいたとは、何をかいわん
やである。

昔のことで恐縮だが、大學の水泳部員だったころ、保田(千葉県)の海
で一夏、臨海学校の監視員のアルバイトをしたことがある。当時のこと
だから日赤の資格がなくとも出来たが、事前に講習を受けて海岸の水域
から潮の変化まで学んだ。危険な岩場へ近ずけば、先生といえども怒鳴
って注意したものだ。人命を預かっている以上、多少うるさいと思われ
ても、そのぐらいの配慮が必要なのだ。

水を馬鹿にしてはいけない。毎年飲酒して水死する人があとを立たない。
もってのほかである。水泳はスポーツである。泳ぐ前には準備体操が
必要である。知らない海で泳ぐ時には、土地の人に前もって海の状況
を尋ねたほうがよい。川口は潮の流れが微妙に変化していている。
”老爺心”ながら、くれぐれも水を馬鹿にしてはいけない。おさおさ
注意を怠りなく。