「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"靖国”報道のナンセンス

2006-08-05 06:18:47 | Weblog
安部晋三官房長官が4月に靖国神社を参拝した、とまたまたマスコミが
騒いでいる。もういい加減にしてくれ、である。小池百合子・環境相の
言葉を借りれば、まったくナンセンスである。”参拝したか、しないか
申し上げるつもりはありません”-長官のいうとおりである。”靖国”
は、小泉首相のいうように”心の問題”である。自分の心で参拝するのに
いちいち事前に公表する必要はない。とくに”靖国”が外交、政治問題化
している現在、前もってマスコミにいえば、どのような騒ぎになるかー賢
明な政治家ならしっている。

僕個人は、小泉首相の最初の靖国参拝のように紋付袴、近隣諸国に誤解を
与えるような形での参拝には反対である。いわんや”総理と一緒に靖国参拝”
(新聞への意見広告)には絶対反対である。しかし、
「思えば今日の戦闘に朱に染まって、にっこりと笑って死んだ戦友の
 ”天皇陛下万歳”と残した声が忘らりょうか」(露営の歌)
ーと国のために数百万人の方が亡くなっていった。彼らの多くが靖国社頭
での再会を誓ったのも事実である。後世の指導者が戦没者を追悼するのは
当然である。


問題は個人の”心の問題”である”靖国”を「総理になったら絶対参拝しない」
と公言して、これを政治問題化しようという”おろかな”政治家がいて、
それをさらに煽る”おろかな”マスコミ”が存在していることである。
ことの本質がどこにあるのか冷静に考え、靖国を政治問題化してはいけない。
わが国にはもっと大切な問題が山積しているではないか。