靖国神社境内にある遊就舘を入ると正面にC-56機関車が展示してある。
映画「戦場に架ける橋」、あるいは「クワイ河マーチ」のメロデイで知られる
泰緬鉄道で使用されていた蒸気機関車だ。タイからビルマ(当時)への
補給路確保のため昭和18年、日本の陸軍鉄道聯隊が、ジャングルを伐り
拓きわずか1年3か月の突貫工事で鉄道は完成した。全長415キロ。C-56 は
その開通式に使われた記念のSLである。
昭和54年、鉄道聯隊戦友会がタイの国鉄から使われなくなった、このSLを
買い上げ靖国神社に奉献した。戦友会にとっては、かってお国のために
多大の犠牲者を出して働いた記念物である。遊就館の展示目的は「戦没者
顕彰」と「近代史の真実の明示」であり問題はない。しかし、一方において、
この工事では、連合軍捕虜を中心に推定4万人の犠牲者を出し、戦後のBC級
裁判でも日本側に32人の刑死者を出している。
泰緬鉄道関係者が書いた本を読んだ。書かれているように捕虜への虐待
行為はなかったと思う。しかし、工事の能率をあげるために結果的には
捕虜を酷使し、言葉の障壁から殴ったのも事実である。多分、犠牲者の
大半は食糧不足とマラリアなど病気によるものだと思う。ところが外国
映画では鉄道聯隊は極悪非道の軍隊のように描かれている。無念のお気持
は判るのだがー。
先日の「産経新聞」は遊就館訪問記の中で「戦争美化感ぜず」と書いていた。
よほどの者でない限り”美化”など感じないだろう。だが、C-56を見て
”嫌悪感”を持つ入館者は多いと思う。泰麺鉄道工事で捕虜を始め
沢山の現地人の犠牲者が出ているのは厳然たる事実である。そして残念ながら
一般には泰緬鉄道工事は大東亜戦争の恥部のようにいわれている。
遊就館に館を中国の博物館化する意図があるのなら別だが、誤解を呼ぶ
展示にならないよう、もっと気を配って貰いたい。
映画「戦場に架ける橋」、あるいは「クワイ河マーチ」のメロデイで知られる
泰緬鉄道で使用されていた蒸気機関車だ。タイからビルマ(当時)への
補給路確保のため昭和18年、日本の陸軍鉄道聯隊が、ジャングルを伐り
拓きわずか1年3か月の突貫工事で鉄道は完成した。全長415キロ。C-56 は
その開通式に使われた記念のSLである。
昭和54年、鉄道聯隊戦友会がタイの国鉄から使われなくなった、このSLを
買い上げ靖国神社に奉献した。戦友会にとっては、かってお国のために
多大の犠牲者を出して働いた記念物である。遊就館の展示目的は「戦没者
顕彰」と「近代史の真実の明示」であり問題はない。しかし、一方において、
この工事では、連合軍捕虜を中心に推定4万人の犠牲者を出し、戦後のBC級
裁判でも日本側に32人の刑死者を出している。
泰緬鉄道関係者が書いた本を読んだ。書かれているように捕虜への虐待
行為はなかったと思う。しかし、工事の能率をあげるために結果的には
捕虜を酷使し、言葉の障壁から殴ったのも事実である。多分、犠牲者の
大半は食糧不足とマラリアなど病気によるものだと思う。ところが外国
映画では鉄道聯隊は極悪非道の軍隊のように描かれている。無念のお気持
は判るのだがー。
先日の「産経新聞」は遊就館訪問記の中で「戦争美化感ぜず」と書いていた。
よほどの者でない限り”美化”など感じないだろう。だが、C-56を見て
”嫌悪感”を持つ入館者は多いと思う。泰麺鉄道工事で捕虜を始め
沢山の現地人の犠牲者が出ているのは厳然たる事実である。そして残念ながら
一般には泰緬鉄道工事は大東亜戦争の恥部のようにいわれている。
遊就館に館を中国の博物館化する意図があるのなら別だが、誤解を呼ぶ
展示にならないよう、もっと気を配って貰いたい。