「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

毒蛾の発生と小規模開発

2006-08-28 06:01:17 | Weblog
近くの暗渠の桜並木から夏の終わりを告げる蝉時雨が今年も聞けた。
しかし、可哀そうなのは並木にまで戻れず、併行したコンクリートの
車道の上で命を絶えている蝉が年々増えていることだ。昔あれほど
いたシオカラ・トンボも麦わら・トンボも今年は姿をみせない。


猫の額のわが家の庭に毒蛾が異常発生した。やぶ椿にチャドクガが二
回目の孵化をしていた。娘婿が重装備をして駆除してくれたが、今まで
こんなことはなかったことだ。この面のことには、まったくうとい僕には
原因がわからないが、近所の小規模開発と関係があるように思えてならない。


家の周囲は戦前、昭和10年代初めに売り出された建売住宅地だ。
土地は地主のものだが、敷地は一区画が広く200坪(約660㎡)と
広い。ここにきて代が変わり、契約が切れたのであろうか、売りに
出されてきた。家の斜向かいの家も、この春ブルドーザーが入り
さら地になった。庭木は根こそぎ引っこ抜かれてしまった。200坪の
土地はいま5分割され、旗がたって売り出し中である。

素人考えだが、小規模開発で庭木が年々なくなったため、生存をかけた
ムシどもが、わが家の猫の額の庭の樹木にまで押し寄せてきたのであろうかー。
人間のエゴと自然との共生、難しい問題である。