「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       勉強して下さい TV報道番組

2007-10-01 05:20:35 | Weblog
きのう日曜日、フジ系列の報道番組「報道2001」を見ていたら、日本の
対ミャンマー援助額について誤った数字をテロップで表示していた。ゲス
ト出演の町村信孝官房長官に誤りを指摘されたが、訂正もしなかった。ケ
アレスミステークとは思えない。お粗末のかぎりだ。これだけで番組の信
用を落としてしまう。

誤ったテロップには、わが国の対ミャンマー援助額が2000年から05年ま
での5年間で6,000億円と書かれていた。数字に弱い僕でも誤りに気がつ
いた。町村長官も即座に”そんなに多くはない。ビルマ時代の賠償、経済
協力費をいれての数字ではないか”と、その場をつくろった。

政府のHPによれば、2005年の対ミャンマー援助は無償資金17・17億円、
技術協力16・45億円である。しかも2003年以降は人道、緊急的なもの以
外、ミャンマー援助は一切停止している。番組のキャスターは、この誤った
数字で、わが国のミャンマーへの外交姿勢を長官に問い正そうとしていた
ように、僕にはみえた。

この番組に限らず、TVの報道番組の司会者は”傲慢無礼”である。時に
は政府高官に対する言葉とは思えない失礼な発言もある。恐らく外国で
はあまり例をみない。質問するなら、きちんと正しいデータに基づいて行う
べきである。誤った資料で、予見による質問は失礼きわまりない。
活字媒体は、時には誤りの訂正を小さく出すが、電波媒体はよほどの事
でない限り”たれ流し”してしまうようだ。番組関係者の猛省を!