「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           ドイツパン 礼賛

2007-10-31 05:33:32 | Weblog
いつも東京ローカルな話で恐縮。僕の家の近くに昔の人が”お祖師街道”と呼
んでいた道が走っている。杉並区堀之内の妙心寺から大田区池上の本門寺
へ通じる街道で、お会式のさい万灯をかざした日蓮宗の信徒が通った道だそう
だが、今は環状7号線(国道)に吸収されて所どころにしか残っていない。

その”お祖師街道”の一角にドイツパン専門の目立たない、小さなパン屋さんが
ある。ここでドイツで2年間修行してきた若い主人が、一生懸命楽しそうにパンを
焼いている。こんな人通りの少ない場所で果たして商売になるのかと思うが、余
計な心配である。ネット時代であり、常連のお客もいて繁盛している。店の名前
は「Schomaker」(http://www.schomaker.jp)。ドイツパンには300種類もあると、も
のの本に書いてあったが、この店にも形も大きさも違う色々のパンが置いてある。
早速、定番のロゲンブロードとビールのつまみによいというフレッケル(写真)を
買ってきた。

ドイツパンが健康志向にのって静かなブームだという。材料のライ麦が普通の小
麦よりミネラルや植物繊維が多く、長時間醗酵の酸っぱい菌を使用している。こ
のため胃腸にやさしい。また固いので噛む回数が多く、少しで満腹感があるため
大食いの僕のような生活習慣病には好い。

僕らは夫婦ともドイツパン礼賛者である。その背景には子供のときドイツが枢軸
国だっからかも知れない。僕は大學の卒論に好い点数をくれた教授の名前がロ
ゲン(麦)先生だったのが影響しているのかも知れない。