「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         「紅葉」マークの紅葉狩り

2007-10-25 20:05:14 | Weblog
絢爛(けんらん)豪華、最高の紅葉であった。僕ら三人の”竹馬の友”はきょう、、
I君の奥さんの運転する「紅葉」マークの車で、標高2千m近くにある東京電力
の高瀬ダムへ紅葉狩りへ出かけた。高瀬川ぞいに登ると、木々は次第に色彩
を増し、ダムのあたりは黄色のだてかんばとつげの深紅が真っ盛り、岩肌との
まだら模様は”いと得がたし”だった。

三人の”竹馬の友”の日頃の行動の好さだ。天候にも恵まれ、普段はあまり見
れないという、うっすらと冠雪したえぼうし岳が望見され、槍ヶ岳まで頭を出して
いた。

僕ら昭和一桁世代は、遊びも下手だし、楽しみ方も下手だ。せっかくの温泉宿
の宴会なのに、ただただ昔話をするだけ、豪華な鍋料理もほとんど手付かず、
美味の地酒もあまりすすまない。これは歳のせいかもしれないが。

高瀬ダムでの紅葉がりのあと、地元のI君夫妻は僕らに、本当の信州そばをご
馳走してくれた。十割ソバは本物の味で美味しかった。ここまでは最高の旅だ
ったのだがー。

I君が僕らの帰りの列車の時間を気遣いして、奥さんに代わって車の運転をした。
彼は慎重な男だが、魔が差したのであろう。制限速度40キロの県道を10㌔オー
バーしたところを警察の”ネズミとり”にあってしまった。マイナス6点、1万8千円の
罰金だという。ずいぶん無粋な話である。人生とはすべて良しとはいかないことは
わかっているつもりなのだが、やはり頭にきた。