「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

    "世襲議員”の政治家ずれしたずれた質問

2007-10-16 05:44:12 | Weblog
先日衆議院の「決算行政監視委員会」という庶民にはちょっと解りにくい委員
会で、おなじみの田中真紀子議員が福田康夫総理に”かみついて”いた。総理
の官房長官時代の北朝鮮拉致問題にからむ当時の発言の追及であった。マス
コミは"第二の角福戦争"など、おかしく言っていたが、テレビで”真紀子節”を
見聞きして、政治家ずれしたずれた、この人のずれた質問にガックリした。

”世襲議員”がよく取りざたされる。調べてみると確かに多い。福田内閣にも総理
ご本人を入れて8人もいる。列挙してみよう。(敬称略)
(1)総理 福田康夫(2)法務 鳩山邦夫(3)外務 高村正彦(4)文部科学 渡海
紀三朗(5)防衛 石破茂(6)官房長官 町村信孝(7)沖縄・北方・科学技術 岸
田文雄(8)金融行革 渡邊喜美 18閣僚のうち8人が国会議員の"世襲”、このほ
か、財務 額賀福四郎と経済産業 甘利明二閣僚も地方議員からの"世襲”であ
る。と、いっても"世襲”議員は福田内閣の特許ではない。議員全体の"世襲”率
が高いのだから小沢内閣になったとしても変わりがない。

問題は"世襲"議員が”門前の小僧”化して、変な政治家ずれしていることだ。田
中真紀子議員の福田総理への質問は、僕にはそうみえた。問題山積のこの時期
に私怨への仕返しとも誤解される質問は頂けない。過去の問題を引っ張り出して
個人攻撃しても始まらない。きのうの参議院決算委員会でも”世襲"議員と”世襲”
大臣との間に変な応答があり見苦しかった。