信州生れの老妻は、毎年この時期になるとリンゴがふんだんに自分の手元に
ないと不安らしい。先日「竹馬の友」と紅葉狩りに行ったときも老妻から帰りに
には宅急便でリンゴを送るよう頼まれた。友人の奥さんの案内で地元の農協
直営のスタンドに立寄り買おうとしたところ、申訳なさそうに売り切れてしまって
ないという。仕方がないので帰ろうとすると「紅玉ならありますが」という。紅玉
は地元ではリンゴ扱いされていないらしい。
老妻が欲しがっていたのは、今様の新種ではなく、昔の歌の文句にあるような
"私は真っ赤なリンゴ”の紅玉、国光なのだ。果たしてそんな古い種類のリンゴ
が今どきあるかなと心配していたから、僕にとっては"渡りに舟”だった。
昔はリンゴといえば紅玉、国光であった。明治の初めに米国から入ってきたこの
二種のリンゴは、昭和30年代に輸入バナナが解禁される時期ごろまで果物の王
座の地位にあった。しかし、そのころから消費者の舌の多様化から、売れ行きに
陰りが出て、平成に入ると富士などのデリシャス系に押され、最近では店頭から
も消えた。
しかし最近、紅玉は復調の兆しが見えてきたようだ。あの酸っぱさのきいた甘味
と多汁の口当たりが見直されてきた。ネットでも紅玉専門の店が出てきた。ジャム
などの加工やサラダなどの調理用によいようだ。
どさっと荷がついて老妻も一安心。僕が安曇野の宿で買ってきたた4個500円の新
種の大きなリンゴより、形は小さいが値段は半値、味も深味があって美味しい。
ないと不安らしい。先日「竹馬の友」と紅葉狩りに行ったときも老妻から帰りに
には宅急便でリンゴを送るよう頼まれた。友人の奥さんの案内で地元の農協
直営のスタンドに立寄り買おうとしたところ、申訳なさそうに売り切れてしまって
ないという。仕方がないので帰ろうとすると「紅玉ならありますが」という。紅玉
は地元ではリンゴ扱いされていないらしい。
老妻が欲しがっていたのは、今様の新種ではなく、昔の歌の文句にあるような
"私は真っ赤なリンゴ”の紅玉、国光なのだ。果たしてそんな古い種類のリンゴ
が今どきあるかなと心配していたから、僕にとっては"渡りに舟”だった。
昔はリンゴといえば紅玉、国光であった。明治の初めに米国から入ってきたこの
二種のリンゴは、昭和30年代に輸入バナナが解禁される時期ごろまで果物の王
座の地位にあった。しかし、そのころから消費者の舌の多様化から、売れ行きに
陰りが出て、平成に入ると富士などのデリシャス系に押され、最近では店頭から
も消えた。
しかし最近、紅玉は復調の兆しが見えてきたようだ。あの酸っぱさのきいた甘味
と多汁の口当たりが見直されてきた。ネットでも紅玉専門の店が出てきた。ジャム
などの加工やサラダなどの調理用によいようだ。
どさっと荷がついて老妻も一安心。僕が安曇野の宿で買ってきたた4個500円の新
種の大きなリンゴより、形は小さいが値段は半値、味も深味があって美味しい。