インドネシアから福祉の”助っ人”として早ければ、今月末、看護師、介護師300
人が来日する。彼らは現場に出る前に半年間、日本語を中心に導入研修を受け、
そして、看護師は3年、介護師は4年の間に日本の国家試験を受け、これに合格
しなければ、帰国してもらう制度である。これをめぐって色々な意見が出ている。
僕は1980年代から90年にかけて約10年間、JICA(国際協力事業団=当時)の
研修現場で働いた。直接、日本語を教えたことはないが、外国人研修員が6か
月、日本語を勉強すると、どの程度上達するか、よく知っている。漢字圏と非漢
字圏とでは異なるが、多分、福祉現場で患者と日常的な会話はかわせるほどに
はなると思う。
問題はそれからである。日本の国家試験に合格しない限り、彼らは”一人前”の
看護師、介護師としては認められない。おそらく待遇賃金面で日本人とは格差が
あるに違いない。彼らは母国では、看護師、介護師の資格をもっている。来日し
て日本の事情になれてきたとき、果たして彼らはそれに我慢できるだろうか。
わが国には、すでにインドネシアとの間に15年の歴史を持つ研修生受け入れ制度
があり、インドネシア労働省から直接研修生を受け入れているが、いまだに受入
企業と研修生間のトラブルが絶えない。原因は、インドネシア人”研修生”は、先進
国、日本での”研修”を期待しているのに、日本側企業は低賃金の”労働力”として
雇用している。
今回の看護師、介護師制度も研修制度の二の舞にならなければよいのだが、知イン
ドネシアの一人として心配している。
人が来日する。彼らは現場に出る前に半年間、日本語を中心に導入研修を受け、
そして、看護師は3年、介護師は4年の間に日本の国家試験を受け、これに合格
しなければ、帰国してもらう制度である。これをめぐって色々な意見が出ている。
僕は1980年代から90年にかけて約10年間、JICA(国際協力事業団=当時)の
研修現場で働いた。直接、日本語を教えたことはないが、外国人研修員が6か
月、日本語を勉強すると、どの程度上達するか、よく知っている。漢字圏と非漢
字圏とでは異なるが、多分、福祉現場で患者と日常的な会話はかわせるほどに
はなると思う。
問題はそれからである。日本の国家試験に合格しない限り、彼らは”一人前”の
看護師、介護師としては認められない。おそらく待遇賃金面で日本人とは格差が
あるに違いない。彼らは母国では、看護師、介護師の資格をもっている。来日し
て日本の事情になれてきたとき、果たして彼らはそれに我慢できるだろうか。
わが国には、すでにインドネシアとの間に15年の歴史を持つ研修生受け入れ制度
があり、インドネシア労働省から直接研修生を受け入れているが、いまだに受入
企業と研修生間のトラブルが絶えない。原因は、インドネシア人”研修生”は、先進
国、日本での”研修”を期待しているのに、日本側企業は低賃金の”労働力”として
雇用している。
今回の看護師、介護師制度も研修制度の二の舞にならなければよいのだが、知イン
ドネシアの一人として心配している。