「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        みっともないぞ 一等陸佐(大佐)殿!

2008-07-13 04:45:53 | Weblog
陸上自衛隊の二人の一等陸佐が新聞の社会面を賑わせていた。一人は東部方面総
監部後方運用課長という長い肩書きを持つ幹部で、深夜路上で女性に痴漢行為を
して警察に捕まった。もう一人の一等陸佐は、出張先の東京で泥酔のうえホテルを間
違え、隣家に侵入、水のないプールに転落、事故死した。みっともない話だ。

一等陸佐といえば昔の軍隊では雲の上のような存在の偉い人。陸軍では数百人の部
下をもつ連隊長。海軍では戦艦や航空母艦の艦長という”一国一城”の主であった。
かりにこんな偉い人が酔った上とはいえ、新聞種になれば、それこそ”切腹”ものだった。

戦前の旧日本軍陸軍、海軍にはそれぞれ軍法に基づいて犯罪者に対しては軍法があ
った。軍規はきびしく世界に冠たるものだといわれていた。陸軍には憲兵、海軍には
特別警察隊という組織があり、裁判(軍法会議)で有罪になれば、営倉、重営倉に入れ
られた。有名な話だが、近衛連隊の将校が戦地で強姦行為で逮捕され一等兵に降格
されている。

今の自衛隊には、軍法会議はない。その訳でもあるまいが、防衛庁・自衛隊関係者の
犯罪がめだつ。背広組トップの防衛省次官までゴルフ三昧の収賄ではしめしがつかな
い。近く防衛省の機構改革が行われ、制服組と背広組との人事交流も行われるそうだ
が、どうだろう軍規粛正のため軍法会議を復活してみては!連隊長が民間人に痴漢行
為などとても考えられないことだ。