「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           インドネシアと北朝鮮

2008-07-27 05:44:26 | Weblog
北京五輪が近づいてきたが、僕ら高齢者は五輪と聞くと昭和39年(1969年)の東京
五輪を想い出す。あの雲ひとつなかった秋空の下、世界の国々の若人が集った開
会式の感激が、ひとしお強く記憶に残っている。この東京五輪にアジアでは北朝鮮
とインドネシアが参加しなかった。

自民党顧問、元副総裁の山崎拓議員(日本インドネシア議員連盟会長)が26日、ジャ
カルタでユドヨノ大統領と会い、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に協力を要請
した。東京五輪当時のインドネシアのスカルノ大統領は、国民の目を国内政治の破
綻からそらすため派手な外交政策をとっていた。ジャカルタで開いたGANEFO(新興
国スポーツ大会)もその一つで、国際五輪委員会(IOC)はの再三の呼びかけにもかか
わらずGANEFOに参加した北朝鮮とインドネシアは東京五輪の参加を許可されなかった。
44年も前のことだ。

僕は当然のことだが、一日も早い拉致問題の解決を望んでいる一人だが、拉致犠牲
者の気持ちを踏みにじるような山崎議員らの手法には反対だ。インドネシア政府に協
力を頼むのもよいが、果たしてインドネシアにその力があるのかー。GANEFO当時の
密接な関係が両国にあるとは思えない。

前から僕は山崎議員はインドネシアの事を知らなすぎると思っている。数年前、小泉
元総理が靖国神社を参拝し、中韓両国が抗議した直後、山崎氏はインドネシアに駆
けつけ弁明したつもりでいるようだが、インドネシア人は靖国の名前さえ聞いたことが
ない。彼がいたと主張する"従軍慰安婦”もインドネシアにはいたかどうか判らない
と向こうの政府まで言っている。安部元総理ばりに言えば、インドネシアになにか利権
があるいわれても仕方がない。