「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        「空車」で走るタクシーが減った?

2008-07-09 06:10:47 | Weblog
このところ続けて車で都心へ出かける機会があったが、驚いたのはスイスイと行け
たことだ。6日は日曜日だったこともあるが、目黒から上野まで高速道路を僅か10
分たらず。7日は平日にもかかわらず、乗ったバスは渋滞なく走り、途中なんども時
間調整をするほどだった。ふだん、車に乗ることの多い、娘婿の話では、ガソリン価
の値上げで車に乗るのを控えているドライバーがいるのではないかという。

東京では、主要駅前やホテルなどの客待ちタクシーの長い列がめだつが、逆に「空
車」で走るタクシーが、心なしか減ってきたようにみえる。これも燃料価格の値上げに
関係があるのだろうかー。むやみに走っても燃料の空費だけなのは僕にもわかる。

タクシー業界は、規制緩和で大都市中心に"車あまり”現象にある。ところが、車は増
えても客は増えない。そのしわ寄せがタクシー乗務員にきて生活を圧迫している。乗務
員の給料は時給に換算すると500円だという。法人だけでなく、個人タクシーも苦しく例
の"居酒屋タクシー”まで登場してくるるわけだ。

燃料価格の値上がりにあわせて禁煙。後部座席のベルト着用などここへきてタクシー
業界には逆風が吹いている。この逆風で乗務員の転退職が増え、運転手は年金を貰
っている"紅葉マーク”だけだという極論も聞こえる。

ドイツではガソリン価格の値上がりで、生活が成り立たないとタクシー業界がストをして
いるそうだ。僕らみたいな年寄はタクシーに乗る機会がそれほどないからよいが、やはり
なくてはならない交通機関である。国交省の対策を望みたい。