「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      ”可哀そうな”サラリーマンの昼飯

2008-07-08 05:21:45 | Weblog
このところの物価高がサラリーマンの昼食をも直撃しているようだ。NHKテレビ
が昼食時、公園で一人握り飯をむさぼっているサラリーマンの姿を映していた。
定食弁当やラーメン代の値上がりで、握り飯に切り替えたのだという。なんとも
せつなく痛ましい。

「東洋経済」のHPが”GE Money”の調査として伝えるところによると、サラリーマ
ンが使える昼食代は一日平均570円だという。2001年には710円だったが、毎年
減り続けており、今年に入っての輸入小麦や食用油の値上げが、さらにこれに拍
車をかけた。ファースト・フードを初め個人経営の店まで軒並み値上がりだ。

一日平均570円の昼飯代ではろくなものは食べられない。せいぜいラーメン定食
やカレーライスの類だ。それも休み時間を気にしての慌しい食事だ。それよりは、
奥方がつくってくれた”愛情弁当”のほうがずっとよい。ある調査では”愛情弁当”
の食材は平均250円だという。

東急ハンズでは、最近、弁当箱の売行きが好調で、前年比15%も延びているとの
こと。サリーマンの可処分小遣いは46200円だというネットがあった。この小遣いか
ら昼食代を捻出するよりは、サラリーマンにとっては持参の”愛情弁当”のほうがよ
いに決まっている。

バブル時代は比較的、小遣いに余裕があって”豪華”な昼食を食べていたサラリー
マンも再び昼飯”氷河時代”だ。昭和20年代、僕が駆け出しのサラリーマン時代は
マーガリンをぬったコッペパンだったこともある。それからみれば、はるかに贅沢
なのだがー。