「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         拙速な民主党の代表選び

2010-06-03 09:08:57 | Weblog
鳩山総理が昨日、辞任したばかりだというのに、早くも明日中には次期代表が選出
され、新しい総理まで誕生するという。なんとも手際よいことだ。そんなことはないと
思うが、小沢"闇将軍”があらかじめ仕組んだ鳩山追出し劇のシナリオとさえ思いたく
なる。

電光石火ともいうべき代表選出のキーワードは、政治空白をなくすためだということだ
が、鳩山内閣の8か月の迷走、空白からみれば、わずか数日間の代表の選出の遅れ
はたいしたことでもないと思うのだが。やはり、ここは時間をかけて候補の話を聞くと派
閥間の争いをさらけだしかねない、と危惧したのかもしれない。

民主党の代表に立候補しているのは菅副総理兼財務相と樽床伸二議員だけで、多分"会
社だってそうである。社長が辞めれば副社長であるのは当然だ”(渡部恒三氏)の
言葉のように菅氏で九分九厘決まることになろう。

民主党代表の任期は今年の9月末までで"暫定的”な意味合いもあるが、副総理の昇格
で果たしてよいものだろうか。副総理はいってみれば、総理を支えてきたナンバーワン
の閣僚である。そのナンバーワンが、果たして政治の空白をなくすということだけで無投
票で選ばれてよいものだろうか。民主党代表は即日本国の総理である。僅か2,3日で
バタバタと選ぶのは、やはり拙速である。自民党前政権から数えてこれで短命政権は何人
目か。次期代表は短命では許されない。