「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         菅直人”全共闘内閣”の危険

2010-06-05 05:19:20 | Weblog
菅直人新総理が早速、官房長官に仙谷由人・国家戦略相を起用した。二人ともいわゆる
”全共闘世代”である。昨年9月、鳩山内閣が”歴史を変え、歴史を造る”と意気ごんでス
タートとした時、小ブログ(9月17日)は全閣僚のうち9閣僚が同じ世代の”全共闘内閣だ”
と悪口を書き、その危険を警告した。

全共闘世代とは大東亜戦争が勃発した昭和16年12月から敗戦までに生まれた世代と、い
わゆる戦後の団塊世代の総称である。大学時代にベトナム戦争、安保闘争を経験した世代
である。2007年3月号の雑誌「諸君」は特集「日本を滅ぼす全共闘世代」は、この世代の共
通点として”徒党を組み、異質を排除し、無責任で、被害者意識が強く、リーダーシップに欠け
る”諸点をあげている。鳩山内閣の普天間問題をめぐる閣内不一致がまさにこれであった。

民主党代表選挙で樽底伸二議員(50)が世代交代を唱えて立候補した時、僕は歓迎した。
僕も「諸君」の特集と同じように全共闘世代に危惧を感じている。現役時代、全共闘世代とも
仕事をしたが、まさに「諸君」の指摘する通り。もう一つあげれば”独りよがり”が多い。

不思議なことに、欧米の指導者には、この世代が一人もいない。米国のオバマ大統領(49)、
英国のデービッド・キャメロン首相(43)、サルコジ仏大統領(55)、ハーバー・カナダ首相(51)
マイケル・ラッド・オーストラリア(53)といった具合だ。高齢化社会だからといって政治家まで
高齢になる必要はない。