「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       大相撲 名古屋場所を開くつもりか

2010-06-18 05:23:36 | Weblog
相撲協会はいったいどうなっているのか。暴力団員に観覧券が渡っていた問題で親方
2人が関与が明かになったばかりなのに、今度は大関琴光喜や人気力士、豊ノ島が野
球賭博に手をだし、さらには力士を指導する立場の大獄親方(元貴闘力)や時津風親方
(時津海)まで手を染めていた。相撲協会の武蔵川理事長は”徹底的にウミをだす”と
いっているが、琴光喜の休場だけでお茶をにごし名古屋場所を開くつもりなのだろうか。

78年前の昭和8年春場所(1月)前「春秋園事件」というのがあった。力士の待遇、協会の
体質改善を要求して関脇天龍ら48人が東京大井町の中華料理店に集まり、協会を脱退し
た。協会はこれら力士を除名し、取締り3人が辞任した。脱退した力士は「関西相撲協会」
を結成して関西で興行したが、経営が行き詰まり5年後「相撲協会」へ復帰したが、脱退
力士は降格された。

「春秋園事件」から数年間、大相撲は”冬”の時代で、協会の経営は大変だった。年2場所
だったこともあるが、僕が住んでいた東京の五反田でも花相撲があったし、本場所前には
触れ太皷が歩いてまわったものだった。昭和11年春場所、双葉山の69連勝が始まり話題に
なるまで両国の鉄傘下の昔の国技館は”満員御礼”の日は少なかった。

今の相撲協会は恵まれている。文部省青年スポーツ局管下の財団法人として財政上の恩恵
を受けている。昔と違って年6場所あって、地方巡業する必要もない。武蔵川理事長が本当に
”ウミを出す”つもりなら、名古屋場所を前に関係者を厳罰に処し、名前を公表して力士を土俵
に上らせてはいけない。出来れば興行を中止すべきである。