「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         後期高齢者ないがしろ内閣

2010-06-13 05:47:20 | Weblog
菅直人総理の先日の所信表明演説を聞いたが、あれほど民主党が昨年の総選挙で強く
僕らに約束していた「後期高齢者医療制度」の即時撤廃については一言も触れていなか
った。「強い社会保障」の実現を訴えながら老人への医療、介護、年金については、何も
述べていない。それほど選挙の票にはならないから、ないがしろにしたのかもしれない。

鳩山前総理は、口では”友愛””新しい公共”などと言いながら「後期高齢者医療制度」に
ついては、いつのまにか政権公約を引っ込め”老人医療制度の改定には調査だけで2年
はかかる”と言い始めている。即時撤廃といっておきながら、まったく老人だましだ。

老人だましだけではない。民主党が看板公約だった「子ども手当」も長妻厚労相によれば、
来年度からの月額26000円支給は非常に難しいそうで、事実上実施は出来なくなった。母
親までだましている。「羊頭狗肉」とは店先に羊の頭を掲げながら、実際は狗肉(イヌの肉)
を売るインチキ商売のことだが、民主党の「後期高齢者医療制度」の即時撤廃公約は「羊
頭無肉」である。

「鳩山・小沢ダブル辞任」効果で支持率が上昇したが、民主党の「羊頭狗肉」の体質が変わ
ったわけではない。強い財政を追及としながら、依然として「子ども手当て」とか「高校無料
化」といった矛盾した政策にこだわっている。後期高齢者の僕には「最小不幸社会」が何な
のか理解できない。