「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           長州「奇兵隊」と会津藩

2010-06-14 05:50:57 | Weblog
菅直人・総理が生まれ故郷の山口県宇部市で新内閣は”奇兵隊”だと言っていた。
へそ曲がりの僕は、あえて菅総理に忠告するが、長州で”奇兵隊”発言はしても構
わないが、昔、幕末期、薩長軍と戦った会津藩などの地では、あまり”奇兵隊””奇
兵隊”と得意になっていわないほうがよい。

菅総理は先日の新内閣発足時の記者会見で内閣の特徴を一言でいえば”奇兵隊”
だと言った。これは新内閣の閣僚が世襲の政治家だけでなく自分のような”草の根”
政治家もいる、と強調したかったのだろう。

”奇兵隊”というのは幕末の長州藩の志士、高杉晋作が組織した下級藩士や武士以
外の庶民も参加した部隊のこと。”奇兵隊”は幕末時各地の戦争で活躍、会津戦争で
も「官軍」の一翼として勝利している。

40年も昔、僕は郡山の民放に勤務、会津若松にたびたび出張したが、その頃だったと
思うが、会津若松の青年商工会議所(JC)が山口市JCからの友好交流申し入れを
きっぱり断ったことが話題になっていた。確かに当時、僕も郡山の土地の人からよく言
われたものだ。”会津では関西弁は使うな”と。幸い僕の先祖は幕臣だったが。

民主党の長老,渡部恒三先生は会津弁を使うが、会津のお城がある若松の出身ではな
い。それだからか”新内閣は100点満点だ”といっているが、会津戦争で長州の奇兵隊
に蹂躙された白虎隊など子孫の中には菅総理のたび重なる”奇兵隊”発言を快く思って
いない人もいるかもしれない。