「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        甘すぎないか名古屋場所の開催 

2010-06-29 05:24:42 | Weblog
日本相撲協会は昨日の臨時理事会で先の特別調査委員会の勧告を受入れて危ぶまれて
いた名古屋場所の開催に踏み切った。武蔵川理事長ら4人の理事を含む親方の謹慎、大関
琴光喜ら15人の力士の謹慎休場など厳しい勧告だが、これでも開催を許すのは甘すぎないか
という声もある。

特別調査委の勧告に従えば賭博に関与した力士15人は謹慎休場となる。名古屋場所の番
付は昨日発表の予定だったが、この騒ぎで延期になっている。謹慎休場力士を番付上どう取
うのか判らないが、6人も幕内力士が欠場すれば、取組みも魅力ないものになる。当然、場所
の人気にも影響してこよう。

事情はまったく違うが、78年前の昭和8年春場所も力士が待遇改善を要求して関脇天龍ら32
人が協会を脱退した「春秋園」事件が起き、番付が組めず、十両幕下から8人を格上げしてやっ
と本場所を開いたが、入場料を半額にしても客が集まらず、閑古鳥が鳴いていたという。

名古屋場所はこれに比べれば恵まれている。協会のHPによれば、すでに初日、中日、千秋楽
など切符は完売である。HPは”反社会的勢力との断絶をめざす”と決意を謳っているが、当然な
ことである。勧告があますぎる。賭博に関与した力士は永久追放すべきだという声もある。
 
78年前の番付で十両から格上された力士の一人、双葉山はその後69連勝達成の名横綱となり
空前絶後の大相撲の黄金時代を築いた。15人ぐらい追放しても大丈夫だ。