「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小春日和 九品仏の紅葉黄葉

2017-11-05 05:25:07 | 2012・1・1

三連休の中日の昨日、東京は小春日和に恵まれた。久しぶりに老妻と一緒に近所にある浄土宗の古刹、九品山浄真寺へ天然記念物の銀杏を観賞しながら参拝に出かけてきた。浄真寺は17世紀に建てられた東京では珍しいお寺で、阿弥陀仏九対が、それぞれ3対ずつ分かれて対面の阿弥陀堂に収められている。

九品仏は、最近、東京で住みたい町の一つに選ばれている自由が丘から電車で一駅、歩いても10分の距離にあるが、その割にはあまり知られていない。元世田谷吉良家の奥沢城跡に建てられたといわれ、参道には松の古木が植えられ、東京にもまだこんな静寂な地があるかと思わせる。

戦前にはお寺の墓地の裏側に池があり、子供だったころ、よくボート遊びをしたものだが、今は埋められて住宅になっている。が、境内には俳人、加藤楸邨の「しづかなる力みちゆきはたはたとふ」の句碑や「チベット旅行記」の探検家、河口慧界海の石碑もある。紅葉はまだ早かったが、銀杏の黄葉は今が盛りであった。