「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

公益財団法人日本相撲協会のガバナンス

2017-11-17 05:29:52 | 2012・1・1
横綱日馬富士の暴行事件についての公益財団法人日本相撲協会のガバナンスは、一体どうなっているのか。伝統国技の普及、保存という公益の財団法人である。だから政府の官房長官まで記者会見で、この事件に触れ、直接、事件に無関係な横綱白鵬まで暴行現場にに同席したというだけで謝罪しているのに、肝心大元の八角理事長は”事件は警察が調査中”として口をつぐんでる。

事件は社会の常識からいって"おかしな"ことばかりだ。事件は今場所前の鳥取巡業中の出来事だ。相撲協会の組織からいけば、責任は巡業部長の貴乃花親方にあるが、その親方は自分の部屋の貴ノ岩が暴行の被害者だからか?、協会へは報告せず、鳥取警察に届けている。マスコミ報道によると、協会は警察からの知らせで、初めて事件を知ったという。事件で頭に二週間のケガをしたはずの貴の岩が事件の翌日、巡業の場所の土俵に上っているのもおかしい。

さらに、おかしいのは日馬富士が部屋の伊勢が浜親方と一緒に貴乃花部屋に謝罪に出かけたのに、貴乃花親方は何故会おうとしなかったのか。(テレビの画面から、視聴者にはそのように見える)どうも、僕らから見ても、事件は横綱日馬富士が酔っぱらって、貴ノ岩を殴っただけではなく。背後に協会内部の”おかしな”勢力争いみたいなものがあるにみえてならない。春日野広報部長が、白鵬の謝罪発言に苦言を呈しているが、これもガバナンスの欠如の現われだ。

”過ちを改めざる、これを過ちという格言がある。天下の横綱が酒の上とはいえ、暴力を振るったのは事実である。警察の捜査を待っとはいわず、即刻協会は謝罪するのが本筋である。