「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

小池都知事 国政から手を引いては如何が

2017-11-11 06:24:08 | 2012・1・1
東京都の豊洲市場の移動日が来年10月11日の大安の日に決まり、小池百合子知事も胸をなでおろしたかと思ったら、最後のツメにきて地元江東区の区長から”横やり”が入り再度、移転日が繰り延べになったようだ。理由は、移転後の観光施設へのクレームらしいが、いったい、都や市場関係者は時間をかけて何を話し合っているのか。

小池知事が共同代表をつとめる希望の党が昨日、両院協議会を開き、玉木雄一郎氏を共同代表に選出した。党の骨格の一部が出来、まづは、おめでとうと言いたいが、早くも党内には安全保障や憲法改正など意見が対立、党の前途は”火種ばかり希望はどこへ”(産経新聞見出し)のようだ。来週初め、玉木氏は共同代表の小池知事と話し合いをもつそうだが、小池氏は前門に、「豊洲」の虎がおり、後門には「希望」という名の狼が待っている格好だ。

”二足の草鞋”のことわざとおりである。「都民ファースト」目指して知事に当選し、「希望の塾」を母体にして都議会選挙にも大勝した。小池氏はここで知事に専念すれば”女も上がった”のに、俗の言葉で言えば、調子に乗りすぎたのだ。小池氏が仕掛けたのか、それとも民進党の代表だった前原誠司氏が仕組んだのかわからないが、結果としては「民進党」は、三分裂し、小池氏はその分裂した”泥舟”の一つに残されてしまった。

2020年の東京五輪という大事業を控えて、小池氏が歴史に名知事として名を残したいならば、国政から手を引く今がチャンスである。俗語に”ケチがつく”という言葉がある。民主党で失敗し、さらに民進党でケチがついた残党の党である。手を切って、本来の「都民ファースト」一本の都政に立ち戻られた方がよい。