甲府盆地の人口7万人ほどの小さな市だが、自治体としての桃の年間生産量は14,400トンで日本一。文字通り「桃源郷」だ。といっても笛吹市の名前は戦前から石和の甲州ブドウの産地としての名のほうが通っているのでは。その笛吹市は平成17年,石和を中核に付近の春日居、一宮、八代など7町村が合併してできた。
その石和に温泉が出たのは昭和38年と比較的新しい。東京五輪を前に日本中が高度成長に沸く直前、突然のようにブドウ畑の中から50℃に近い高温良質の温泉が発見された。週刊誌などが大きく報道、首都圏から近いこともあって、今では山梨県下でも有数な温泉地となった。