「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

黒いマスク 白いマスク スペイン風邪から百年

2019-02-04 05:30:22 | 2012・1・1

インフルエンザが猛威をふるっている。患者数は全国で推定222万人、過去最高を記録した。三寒四温、一歩一歩、春の足音は近づいてきているのだが、話はどうしても”インフル”に関係するものが多い。昨日も”メル友”からNHKのテレビ番組で黒いマスクの話をしていたがと、戦前昭和に詳しい僕に問い合わせがあった。

言われてみると、たしかに僕の遠い記憶の中にも病院で、吸入器治療を受けたこと、瓶に入った甘い風邪薬を貰ったこと、色のついたマスクをかけた想い出がある。しかし、今のように大人から子供まで白いマスクをかけていた記憶がない。僕はこのテレビ番組をみなかったが、老妻の話では、韓国では黒いマスクが多く、これは戦前、日本の統治下であった時代の名残ではないかという。

今年は、空前絶後と言われる「スペイン風邪」(インフルエンザ)が大流行してから百年になる。(1918年ー19年)”メル友”に触発されて、ネットで調べたら。全世界で5億人が感染し、1億人が死亡したとある。当時の写真も残っており、大流行したシアトル(米国)では、マスクをかけないと公共交通機関に乗れなかった。よく見ると、出動した警官隊は全員白マスクをしていた。

敗戦の昭和20年の東京の冬は雪が多く、異常にに寒かったが、風邪を引いた記憶がない。物がなく、流行したらマスクどころではなっかたと思ったが、B-29の焼夷弾のほかは外国から遮断されていたのだ。閑をもてあます老人の好奇心からの閑話。

 

 


"食品ロス”恵方巻 70年前の進駐軍残飯

2019-02-03 05:58:39 | 2012・1・1

今日2月3日は節分である。毎年のしきたりで、わが家でも節分行事の豆まきの福豆、門口に飾る柊(ひいらぎ)、おまけの鬼の面一式を用意した。が、今年は市販の恵方巻は買うのはやめた。節分を前に農水省が、”食品ロス”に協力して、業者に恵方巻を大量に作らないよう、呼びかけたのが、なんとはなく頭のなかにあったのかもしれない。

恵方巻を節分に食べる習慣は、もともと僕が住む東京にはなかった。由来を調べると、大阪の船場だそうで、願い事をかけ、恵方の方角に向かって一気に食べるのが流儀だそうで、武家の多かった江戸には似つかわしくない。この恵方巻が東京でも一般に食べらるようになったのは平成の御代になってからではないだろうか。

関係筋の試算によると、毎年恵方巻による”食品ロス”は10億円にのぼるそうだ。生もので保存はできないし、節分という縁起ものだけにもったいない話だ。飽食時代ならではの産物である。食料難時代をを体験している僕らの世代は”食品ロス”とい言葉を聞くと、逆に戦後すぐのころ、新橋などの闇市で、進駐軍キャンんプから出た残飯を雑炊にして売っていたのを想い起す。

わが家では、節分の縁起物の一つ、イワシの目刺しを焼き、冷蔵庫の残り物を整理して、海苔巻きをつくり、今年の恵方、東北東にむかって誤嚥しないよう注意してゆっくり食べるとことにしよう。(写真は2012年の保存写真)

 


「希望の党」「希望の会」空席がめだつ国会

2019-02-02 05:28:09 | 2012・1・1

国民にとって政治の世界の「政党」や「会派」ほど解かり難いものはない。昨日の参院本会議でも「日本維新の会.希望の党」と「立憲民主党.希望の会」と二つの「希望」の字がつく代表が質疑に立った。この世界には、あまり興味のないぼくは「希望の党」は2017年、小池百合子東京都知事のキモ入りで細野豪志旧民主党幹事長らと立ち上げたが、選挙で負け、自然消滅したのかと思っていた。(失礼)が、中山成彬.恭子夫妻をはじめ衆参5人の議員がいる。一方、「希望の会」は、これまた旧民主党の幹事長だった小沢一郎自由党共同代表が社民党と組んだ参院の会派の名前で政党である。解かり難い。

解かり難いといえば、「希望の党」つくりに参画した細野豪志議員が無所属のまま自民党の派閥の一つ「志帥会」(代表.二階俊博幹事長)に入会を申し込み了承されたことだ。将来は自民党入りを希望しているようだ。何故か僕は細野議員というと、2009年、小沢一郎民主党幹事長(当時)が600人の一族郎党”を引き連れて北京を訪問した時の有力随行議員だったのが思いうかばれる。政治屋というのは、あまり主義主張にとらわれないみたいだ。

国会のテレビ中継を見ていると、質疑も3日目に入り、代表質問も”二番煎じ”出尽くした感じ。「希望の会」の山本太郎共同代表の質疑の頃、意識的にか中継カメラが、議場全景をターンすると空席がめだち始めている。山本議員には悪いが、国会は寄席ではない。めだとう精神は政治ではない。共同代表の一方の自由党の小沢一郎代表にも責任はある。政治屋の離合集散はもう結構である。


如月 冬来たりなば春遠からじ

2019-02-01 05:59:12 | 2012・1・1

カラカラ陽気が続いていた都心に昨夜来春のお湿りがあった。雪の予報もあったが、わが家ではなかった。昨夜就寝前、風邪気味になり、あわてて風邪薬をのんだが、どうやら大丈夫のようだ。庭の山茶花が真っ盛り、今日から如月。冬来たりなば春近しである。春の到来を待つのは歩き始めのみいちゃんだけではない。

# 春よ来い 早く来い 歩き疲れた爺さんが 赤いスニカーに杖ついて、おんもに出たいと待っているー心境だ。

戦前、英語の教科書を「リーダー」といった。昭和19年4月、中学(旧制)2年の時の「Living  Reader」巻1は”Winter is over ,Spring has come "で始まっていた。今考えると、現在完了の例題であった。、この年9月2学期からの「リーダー」は国定に変わり?(名称忘れた)”General isoroku Yamamoto"が登場する教科書になリ、三省堂英和辞典の口絵には”撃ちてし止まん”と書かれていた。徒然なるままに日差しだけは春の陋屋に閉じこもり、75年前の昔を想い出した。