THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY 27.104 15YEARS(31ST MAY 1989) 700ml,55.6%

「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ

　27.104（スプリングバンク）15年（1998年5月31日）」

　開栓日：２０１４年２月７日　ワンショット価格：１，５００円

 

　ソサエティからリリースされたシェリー樽熟成のスプリングバンクです。

　リフィル・ゴルダ・シェリーカスクと表記がありますが、ゴルダとは近年

　ほどんど使用されていない７００Lの大樽のこと。その為今回のボトル

　総数は６５９本もあります。が、日本への入荷数は少なかったようです。

　色合いからしてかなり濃厚です。香りはレザー、ワックス、シェリー。

　アタックから甘みはほとんど感じさせず、極めて濃厚なシェリー。

　カカオ、日本酒の古酒、かなり焦がしたトーストなど非常に濃い

　味わいでフィニッシュにはタンニン感もしっかりと残ります。

　濃厚シェリー系モルト好きじゃないとちょっとつらいかもしれません。今後の変化で甘みが出てくることを期待。

SPRINGBANK 15Years(distributed in 2004) 700ml,46%

「スプリングバンク１５年（２００４年流通）」

開栓日：２０１４年２月７日　ワンショット価格：１，５００円

 

　１０年前の１５年です。シェリー樽由来と思われるウッディで甘い香り

　は現行品とは大きく異なる印象です。アタックはミルキーでカカオや

　シェリーの甘みがあり、やや渋みも感じます。後半はその甘みに仄か

　な塩気が加わり非常に秀逸。スプリングバンクのオフィシャルにはこう

　あって欲しいな、と思う味わいです。

SPRINGBANK 15YEARS(distributed in 2013) 700ml，46％

「スプリングバンク１５年（２０１３年流通）」

　開栓日：２０１４年２月７日　ワンショット価格：１，２００円

 

　現行の１５年です。１０年同様、磯系の香りが強く、アルコールの揮発臭

　もやや強めです。その他にもハーブやレザーのニュアンスもあり。

　べっこう飴のような甘さと、ややタンニンを感じさせるシェリー樽系の重たい

　味わいが重なり、ドライなフィニッシュへと続いていきます。

　アルコール度数は１０年と同じなのですが、１５年の方がアルコール感を

　強く感じました。

SPRINGBANK 10Years(distributed in 2004) 700ml,46%

「スプリングバンク１０年（２００４年流通）」

　開栓日：２０１４年２月７日　ワンショット価格：１，２００円

 

　今から１０年程前に流通していた旧スプリングバンクです。

　現行品と較べると香りから甘みが強く、ミルキィやハーブの香りに微かな

　ピート香があります。味わいも香り同様甘みが強く、クリーミーでミルク

　キャラメルのよう。後半はだんだんとドライに変化していきますが、現行品

　のような磯っぽさはほとんど無く穏やかな印象。

　塩っぽさはあまり感じられなかったものの、全体としてのバランスはこちら

　の方が好みでした。ピートレベルが現行品の方が高いのかもしれませんね。

　旧瓶を飲んでから現行品を飲むと、非常に磯くさく感じてしまいます。

SPRINGBANK10years (distributed in 2013) 700ml,46%

「スプリングバンク10年（2013年流通）」

　開栓日：２０１４年２月７日　ワンショット価格：１，０００円 

 

　現在流通しているスタンダードなスプリングバンクです。

　久々にテイスティングして見ると、海藻の香りがつよく、それに小麦粉、

　キャンディなどの香りも感じられます。飲んでみるとアタックでは微かな

　シトラスのニュアンスがあり、ややクリームのニュアンスもあり、後半は

　だんだんと磯っぽいフレーヴァーがあがってきて、塩っぽくドライなフィ

　ニッシュを迎えます。