その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤルオペラ ワーグナー 「ローエングリン」

2009-05-12 07:48:36 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 「愛」を描くという意味では同じなのに、ベルディやプッチーニが書くと甘美なイタリアオペラになるのに、ワーグナーが書くと神々しいスぺクタルドラマになるのか?3時間30分あまりの上演時間の間中ずっと、圧倒されっぱなしだった。

 やはり第1幕への前奏曲と第2幕第4場の「エルザの大聖堂のへの行進」曲は、聴き手の魂が浄化されていくかのような神を感じる音楽だ。これを聴くだけでもこのオペラを見にくる価値は十二分にある。今日のオーケストラの演奏も素晴らしかった。

 エルザ役のEdith Hallerが抜群だった。エルザはまさにはまり役。エルザの一途でナイーブな役柄を見事に演じきっていた。

 そのエルザと対照をなす悪女オルトルート役のPetra Langの演技も光っていた。この2人の対称性をEdith HallerとPetra Langが演じたのが、この日の公演の最大のヒットだったと思う。

 タイトルロールのJohan Bothaは安定した貫録のテナー。

 3時間30分、集中力を持って観切るだけでもかなりのエネルギーが見る方にも求めれたが、自分にとっては未体験ゾーンの体験だった。(★★★★★)





2009年5月11日 ロイヤルオペラハウス
Credits
Composer: Richard Wagner
Director: Elijah Moshinsky
Designs: John Napier
Fight Director: William Hobbs
Lighting: Oliver Fenwick

Performers
Conductor: Semyon Bychkov
Lohengrin: Johan Botha
Elsa: Edith Haller
Ortrud: Petra Lang
Telramund: Falk Struckmann
King Henry: Kwangchul Youn
Herald: Boaz Daniel
First Noble: Haoyin Xue
Second Noble: Ji-Min Park§
Third Noble: Kostas Smoriginas§
Fourth Noble: Vuyani Mlinde§
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ロンドン ジョッギング ハムステッドヒース

2009-05-12 07:16:30 | ロンドン日記 (日常)
 来週は10マイルのマラソン大会に出場するので、今朝はしっかりハムステッドヒースまで走り込みました。数週間前にWalkingに来て以来です。

 ここはほんといつ来ても素晴らしいです。

 今朝もロンドン市内が綺麗に見えました。


 絵葉書に出てくるような丘です。


 今日も綺麗な花が咲いていました。朝日の太陽光と芝の緑と花のピンクが強烈なコントラストでした。

 よく見るとツツジのようですが、日本のとは種類が違います。


 野草たちも目立ちませんが、綺麗です。






2009年5月10日
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