その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ベルリン紀行 その6 ベルリン・ドイツ・オペラ 『チェネレントラ』

2009-05-28 07:09:02 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 2日目の夜はオペラに出かけました。ベルリンのオペラといえば、ベルリン国立歌劇場が有名だと思いますが、生憎、昨日・今日はバレエの公演日だったので、ベルリン・ドイツ・オペラにでかけました。演目はロッシーニの『チェネレントラ(シンデレラ)』です。

 ロンドンでネット予約した時の驚きは値段の安さ。ロイヤルオペラでは£200は下らない1階のストール席にはまだ座ったことが無いのですが、この日は1階の正面の前から8列目。その席がなんと€68.昨日のベルリンフィルよりも€20も安い!ただ、「安かろう、悪かろう」だったらどうしようと、ちょっと不安な気持ちで会場に向かいました。

 会場の外観と入った感じは、東京の新国立劇場に似てます。


 

 公演は期待以上に素晴らしいものでした。タイトルロールを勤めたMartina Welschenbachは、それほど名の売れた人ではないようで、正直前半は、演技こそ素晴らしかったですが、歌唱の方は廻りの出演者にむしろ押されていた感じに見受けられました。しかし、後半になるにつれて、調子が出てきて、最後のアリアでは最高に盛り上げてくれました。


 王子のラミーロ役のMario Zeffiriは甘く情緒的な声が印象的でした。


 私的の殊勲賞は、お姉さん役のこのお二方。歌唱も良かったですが、演技が素晴らしかったです。会場を何度も笑いの渦を作り出してくれました。


 今日も「ブラボー」の嵐です。昨日もそうでしたが、拍手の大きさは、ロンドンをはるかに上回ると思います。




 ひとつ残念だったのは、イタリア語上演のドイツ語字幕という環境です。筋は一通り知っていたのですが、掛け合いや歌の意味が分からないというのは少し欲求不満が溜まります。となりのおじサンはやたら声を上げて笑っていたけど、ちっとも笑えませんでしたから・・・


Gioacchino Rossini
La Cenerentola - Aschenputtel
Dramma giocoso in two acts by Gioacchino Rossini
Libretto by Jacopo Ferretti
First performed on 25th January 1817, in Rome
Premiered at the Deutsche Oper Berlin on 20th May 2009

In Italien with German surtitels

conductor Guillermo Garcia Calvo
director Sir Peter Hall
co-director Lynne Hockney
stage-design Hildegard Bechtler
costume-design Moritz Junge
lighting Peter Mumford realized by Jerry Skelton
chorus-master Thomas Richter

Don Ramiro Mario Zeffiri
Dandini Simon Pauly
Don Magnifico Lorenzo Regazzo
Clorinda Martina Welschenbach
Tisbe Lucia Cirillo
Angelina Ruxandra Donose
Alidoro Wojtek Gierlach
orchestra Orchester der Deutschen Oper Berlin
choir Chor der Deutschen Oper Berlin
コメント
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