その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ベルリン紀行 その3 観光ジョギング(1)

2009-05-26 14:24:50 | 旅行 海外
 観光もかねて、朝1時間ほど走りました。まずは、ベルリン中心部の大公園ティーアガルデンを目指します。

プロイセン王国の凱旋門として、1788~91年に建てられたブランデンブルク門です。


門の上には、勝利の女神と4頭立ての馬車カドリガが掲げられています


ブランデンブルク門の北側に位置するドイツ連邦議会議事堂


公園内の目抜き通り「6月17日通り」を進むと戦勝記念塔ジーゲスゾイレがあります。


塔の上の勝利の女神ヴィクトリア


実は前日はベルリンマラソンの開催日だったらしく、朝からテントやイベント展示品等を片付けに働いている人達がいました。


興味深かったのは、1945年から毎年のベルリン/ドイツの歩みをパネル展示してあったところです。激動のドイツ戦後史が良く分かります。


更に「6月17日通り」を進み、公園の西の端まで行くと、ベルリン動物園の西辺を通って、動物園の南側に出ます。すると、カイザー・ヴィルヘルム記念教会が見えました。1943年英空軍の爆撃された教会です。


6月24日朝
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ベルリン紀行 その2 アバド指揮 べルリンフィル コンサート

2009-05-26 02:33:05 | コンサート (in 欧州)
 感動しました。これがベルリンフィルか。豊潤な赤ワインを味わうような感覚でした。「コクがあって、切れもある」ビールの宣伝のようですが、未体験ゾーンの体験でした。

 少し驚かされたのは、指揮者のクラウディオ・アバド。CDのジャケットや雑誌での写真からイメージしていたよりも、随分お歳を召した方が登場されたので、一瞬、「今日は代役か?」と思いましたが、良く見たら、本当のアバド氏でした。

 指揮ぶりはソフトですが、強弱や濃淡を際立たせて、目を閉じると絵が浮かんでくるような指揮です。前音楽監督だけに楽団員との息もぴったりです。

 ホールの響きのよさも感動でした。一人ひとりの音や、演奏者の息遣いまでが聞こえてくるようなホールです。

 1曲目のシューベルトの劇音楽「ロザムンデ」、2曲目のマーラーの「子供の不思議な角笛」からの3つの歌は、メゾソプラノのAngelika Kirchschlager(アンゲリカ・キルヒシュラーガー)が、張りがあり、繊細で美しい歌声を聴かせてくれました。1曲目は合唱もあるのですが、これも素晴らしかったです。

シューベルト終了後。アバドさんは合唱指揮の人の影に隠れてます。


後ろに合唱団が見えます。


アバド氏もやっと写りました。


2曲目終了後。


休憩時間です。


3曲目のドビッシーも最高でした。弦のアンサンブル、木管・金管の鳴り、響き、全体のオーケストレーション、自分には全てが完璧に聴こえました。
会場からも、圧倒的な拍手です。


とにかく凄いブラボーの嵐で、観衆ほぼ全員がスタンディングオベーション。驚きは、数回のカーテンコールの後、会場が明るくなり楽団員が解散しても、まだ拍手は鳴りやみません。最後には、誰もいなくなったステージにアバドが2回も出てきました。こんなシーンは初めての経験でした。



Philharmonie
Sat 23. May 2009 8 pm

Berliner Philharmoniker
Claudio Abbado Conductor
Angelika Kirchschlager Mezzo-Soprano
Rundfunkchor Berlin
Simon Halsey Chorus Master

Franz Schubert
Incidental music to Rosamunde
Gustav Mahler
3 Songs from Des Knaben Wunderhorn: »Lob des hohen Verstandes« »Wo die schönen Trompeten blasen« »Rheinlegendchen«
Claude Debussy
La Mer


※ベルリン在住の人の感想がありましたのでご紹介します(リンク許諾は得てません)
コメント (2)
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ベルリン紀行 その1 フィルハーモニー突撃

2009-05-26 02:29:17 | 旅行 海外
 イギリスの3連休を利用してベルリンへ行って来ました。主な目的はコンサート・オペラ巡りです。

 ただオペラのチケットは予約済みでしたが、ベルリンフィルのチケットは3月のオンライン販売開始日に販売開始2時間後につないだときにはすでに売り切れ。飛行機は先に予約していたため取り消しもままならず、もう、こうなったら、当日会場でダフ屋でも何でもいいから紛れ込むしかないと決意し、突撃しました。

 土曜日の午前中は予定があるため、午後4時10分発のBA便でベルリンへ向かいます。1時間の時差があるので、到着予定は7時10分。少しでも飛行機が遅れたらアウトです。飛行機の中で、会場前で使用予定の"NEED A TICKET"ボードを作り、あとは、運を天に任すのみです。


 定刻10分前の19時に飛行機はベルリン到着。幸いベルリンの入国審査は殆ど無いに等しいぐらいで、5分で通過。空港内をダッシュし、バスに飛び乗り、途中でタクシーに乗り換え、何と開演15分前の7時45分にコンサートホールのフィルハーモニーに到着です。夕日を真正面に受けたフィルハーモニーは、まさに金色堂のようでした。


 残り15分ということもあってか、人は殆ど会場内に入ったのか、まばらです。これでは、無理かなあと思いつつ、"NEED A TICKET"ボードを出そうとしたら、何といるではないですか。チケットを高々と上げて、買い手を探している万国共通の「ダフ屋さん」が。

 これは当たってみるしかない。「いくらまで出すか?値切るか?」などと作戦を考える余裕もなく、「売ってくれ」と切り出しました。すると、「何枚?」と聞いてくるので「1枚」と答えると、ペアチケットらしくどうしようかと考えている様子。そうしている間に、ドイツ人のカップルが通りかかり、「2枚頂戴(たぶん)」、であっさり商談成立。負けです。

 こうなったら自力で探そうと決意すると、2人目のダフ屋を発見。リターンマッチです。もう時間がなくなってきたせいか、「1枚で良い」。よし、ここで喜ぶと値段で足元を見られると思い、淡々と「値段は?」と聞きました。すると、「額面で良い!」とのこと。心の中で小躍りしながら、額面の€99を払い、チケットをゲット!


 会場に入る際に、「もし偽物だったらどうしよう」とやや不安になりましたが、無事に通過し、ホールに入ります。サントリーホールがモデルにしたというだけあって、ワインヤード風の作りで、演奏者がとても近く、とても親近感の湧くホールです。
 席は1階前列3列目の右端から6番目。楽団員の楽譜をめくる音まで聞こえるような席でした。すでにコントラバスが練習を始めています。今日は何と素晴らしい日なのだろう~


 2009年5月23日

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