日系ではあるものの、95%の社員が欧州人の会社に勤めていて、改めて感じるのは、日系企業の終身雇用制度の「ありがたさ」であり「甘さ」である。
こちらの会社では、新しい経営方針の実行、組織の変更、チームや個人の業績などによって、止むを得ずではあるが、突然、雇用契約が終了することが珍しくない。本人が怠け者だったりするなら当たり前だろうが、必ずしも100%本人が原因でない場合もある。
例えば、チームの統合で、マネジャーのポストが2つから1つになったために、二人のうちの一人の雇用契約が終了するとかの場合だ。各人が各分野の専門性で勝負しているので、日本のように、「ここのポジションは無くなるので、次はここで頑張ってね」などというようなことはない。
本や映画では読んだこと、見たことがあった世界ではあるが、現実に身近な人の例を間近にすると、心から胸や胃が痛む世界である。
しかし、それが現実だ。だから、皆、自分のキャリアップには余念が無い。また、会社も逆にいつ、社員から逆に雇用契約終了を突きつけられるかわからないから、優秀な人材には投資を惜しまない。
翻って、日系企業の人事・育成の仕組みはなんと大らかなことか。欧州の会社から見ると、いかに日本企業の給与制度、人事制度、研修制度などなどいわゆる人事の仕組み全体が、その社員が定年まで勤め上げるということを前提に作られているかが良くわかる。(まあ日本企業も日々変化しているので、こんなことを言ってられるのは、古き良き日本的経営を続けているところだけかもしれないが・・・)
そうした終身雇用の常識を「ありがたい」ととるか「甘い」ととるかはコインの両面(また、今は大学生の1/3が内定すらもらえないという、別の意味の問題もある)。そして、その仕組みが最終的に会社の競争力に、プラスに働くのか?マイナスと出るのか?の正解も出ていない。しかし、世界のビジネスの潮流を見た時、日本流には逆風が吹いているのは事実だと思う。
個人にとって、会社にとって、幸せな仕組みで、世界の先進企業とガチンコ勝負できる人事の仕組みは何なのだろうか?
こちらの会社では、新しい経営方針の実行、組織の変更、チームや個人の業績などによって、止むを得ずではあるが、突然、雇用契約が終了することが珍しくない。本人が怠け者だったりするなら当たり前だろうが、必ずしも100%本人が原因でない場合もある。
例えば、チームの統合で、マネジャーのポストが2つから1つになったために、二人のうちの一人の雇用契約が終了するとかの場合だ。各人が各分野の専門性で勝負しているので、日本のように、「ここのポジションは無くなるので、次はここで頑張ってね」などというようなことはない。
本や映画では読んだこと、見たことがあった世界ではあるが、現実に身近な人の例を間近にすると、心から胸や胃が痛む世界である。
しかし、それが現実だ。だから、皆、自分のキャリアップには余念が無い。また、会社も逆にいつ、社員から逆に雇用契約終了を突きつけられるかわからないから、優秀な人材には投資を惜しまない。
翻って、日系企業の人事・育成の仕組みはなんと大らかなことか。欧州の会社から見ると、いかに日本企業の給与制度、人事制度、研修制度などなどいわゆる人事の仕組み全体が、その社員が定年まで勤め上げるということを前提に作られているかが良くわかる。(まあ日本企業も日々変化しているので、こんなことを言ってられるのは、古き良き日本的経営を続けているところだけかもしれないが・・・)
そうした終身雇用の常識を「ありがたい」ととるか「甘い」ととるかはコインの両面(また、今は大学生の1/3が内定すらもらえないという、別の意味の問題もある)。そして、その仕組みが最終的に会社の競争力に、プラスに働くのか?マイナスと出るのか?の正解も出ていない。しかし、世界のビジネスの潮流を見た時、日本流には逆風が吹いているのは事実だと思う。
個人にとって、会社にとって、幸せな仕組みで、世界の先進企業とガチンコ勝負できる人事の仕組みは何なのだろうか?