保守党政権による、財政赤字の解消に向けた大胆な予算カットは、ここ半年イギリスの大きな話題です。生活補助費の削減、図書館の閉鎖、NHS(国による医療サービス)の削減、大学授業料の値上げなどなど、とにかく明るい話題がちっともないのです。
私の場合もひと事ではありません。まず、仕事でもろに影響受けてます。我々が、直接、イギリスの官公庁にサービスを提供しているわけではありませんが、我々のお客様で、政府向けのビジネスを生業とする英系企業のお客様は、一様にビジネス縮小を余儀なくされ、その結果、私達のサービスが解約されたり、カットされたりする現象が出始めているのです。ホント、予算カットの連鎖です。
そして、今日は、個人としても初めて予算カットを感じるできごとが。。。いつも愛用している図書館からメールが届きました。ちょっと長いですが、一部引用を・・・
Camden libraries – have your say
I am writing to tell you about the Camden libraries consultation which is currently taking place.
Due to reductions in central government funding, Camden Council needs to reduce its spending by £80 - £100 million over the next three years.
For libraries and a range of other services such as children’s centres, housing repairs and support to older people, this means a reduction in the services that we can provide.
We want to hear your views about the library service to help us decide how to best provide services with less money.
How to share your views:
• complete the library consultation survey online at:
http://www.xxxx.xxxxx.com/
• collect a printed copy of the consultation survey from any Camden Library and once completed, place it in the survey box, or post it.
• Download and print the survey from:
http://www.xxxx.xxxxx.com/
and once completed, place it in a survey box at any Camden library, or post it.
Please note that surveys must be received by Monday 4 April 2011.
We will publish information about the results of the survey on the Camden website soon after the end of the consultation. A report will be publicly available in late May 2011 with recommendations for the Council’s June Cabinet meeting. Once the Cabinet has made its decision, we will let you know what it means for library customers as soon as possible.
Kind regards
xxxxxxx
Head of Library Customer Service
要は、予算カットのためサービスを縮小せざる得ないから、そのやり方についてアンケートに答えてくださいというものです。
そして、そのアンケートを適当に訳しますと、
1. 最初の1万ポンド(1.3億円)を節約するために、次の中からあなたが適当と思うものを選んでください
1)中央図書館の閉鎖
2)2つの大規模図書館の閉鎖
3)3つの中規模図書館の閉鎖
4)4つの小規模図書館の閉鎖
5)全ての図書館における開館時間の40%削減
2.次の50万ポンドの節約の為に、適当と思う施策(一つあたり25万ポンドの削減)を2つ選んでください
1)新刊購入の40%削減
2)職員の削減
3)移動図書館の廃止
4)全ての図書館の開館時間10%削減
3.最後の10万ポンド削減の為に、適当と思う施策(一つあたり5万ポンドの削減)を2つ選んでください
1)滞納の罰金等の料金値上げ
2)図書館地域サービス、司書サービスの削減
3)図書館管理費の縮小
4)図書館設備費の削減
5)家具やパソコン費用の削減
正直、図書館は愛用しているので、このどの施策も私にはとっても痛いです。そして、このイギリスの政策が本当にいいものなのかとか、他にもカットの方法はあるだろうという議論ももちろんあると思います。
それでも、私が今日このメールを受け取って思ったのは、ここまでやらないとイギリスの財政は健全化しないのかというリアル感でした。そして、翻って、イギリスを上回る悪さ加減の財政状況である日本で、ここまでの血を見るというか、切実な施策議論はどこまで行われており、日本人はどこまで自覚しているのでしょうか?一部、過疎の村や破産した地方自治体について、行政等の公共サービスが著しく低下していることは報道されます。でも、大勢としては、問題についての正面からの議論を避け、オブラートに包んで、結局先送りにしているだけに、私には見えてしまいます。いい加減、日本人はリアルに今の状況を見て、目を覚まさねばならぬと思った次第です。
私の場合もひと事ではありません。まず、仕事でもろに影響受けてます。我々が、直接、イギリスの官公庁にサービスを提供しているわけではありませんが、我々のお客様で、政府向けのビジネスを生業とする英系企業のお客様は、一様にビジネス縮小を余儀なくされ、その結果、私達のサービスが解約されたり、カットされたりする現象が出始めているのです。ホント、予算カットの連鎖です。
そして、今日は、個人としても初めて予算カットを感じるできごとが。。。いつも愛用している図書館からメールが届きました。ちょっと長いですが、一部引用を・・・
Camden libraries – have your say
I am writing to tell you about the Camden libraries consultation which is currently taking place.
Due to reductions in central government funding, Camden Council needs to reduce its spending by £80 - £100 million over the next three years.
For libraries and a range of other services such as children’s centres, housing repairs and support to older people, this means a reduction in the services that we can provide.
We want to hear your views about the library service to help us decide how to best provide services with less money.
How to share your views:
• complete the library consultation survey online at:
http://www.xxxx.xxxxx.com/
• collect a printed copy of the consultation survey from any Camden Library and once completed, place it in the survey box, or post it.
• Download and print the survey from:
http://www.xxxx.xxxxx.com/
and once completed, place it in a survey box at any Camden library, or post it.
Please note that surveys must be received by Monday 4 April 2011.
We will publish information about the results of the survey on the Camden website soon after the end of the consultation. A report will be publicly available in late May 2011 with recommendations for the Council’s June Cabinet meeting. Once the Cabinet has made its decision, we will let you know what it means for library customers as soon as possible.
Kind regards
xxxxxxx
Head of Library Customer Service
要は、予算カットのためサービスを縮小せざる得ないから、そのやり方についてアンケートに答えてくださいというものです。
そして、そのアンケートを適当に訳しますと、
1. 最初の1万ポンド(1.3億円)を節約するために、次の中からあなたが適当と思うものを選んでください
1)中央図書館の閉鎖
2)2つの大規模図書館の閉鎖
3)3つの中規模図書館の閉鎖
4)4つの小規模図書館の閉鎖
5)全ての図書館における開館時間の40%削減
2.次の50万ポンドの節約の為に、適当と思う施策(一つあたり25万ポンドの削減)を2つ選んでください
1)新刊購入の40%削減
2)職員の削減
3)移動図書館の廃止
4)全ての図書館の開館時間10%削減
3.最後の10万ポンド削減の為に、適当と思う施策(一つあたり5万ポンドの削減)を2つ選んでください
1)滞納の罰金等の料金値上げ
2)図書館地域サービス、司書サービスの削減
3)図書館管理費の縮小
4)図書館設備費の削減
5)家具やパソコン費用の削減
正直、図書館は愛用しているので、このどの施策も私にはとっても痛いです。そして、このイギリスの政策が本当にいいものなのかとか、他にもカットの方法はあるだろうという議論ももちろんあると思います。
それでも、私が今日このメールを受け取って思ったのは、ここまでやらないとイギリスの財政は健全化しないのかというリアル感でした。そして、翻って、イギリスを上回る悪さ加減の財政状況である日本で、ここまでの血を見るというか、切実な施策議論はどこまで行われており、日本人はどこまで自覚しているのでしょうか?一部、過疎の村や破産した地方自治体について、行政等の公共サービスが著しく低下していることは報道されます。でも、大勢としては、問題についての正面からの議論を避け、オブラートに包んで、結局先送りにしているだけに、私には見えてしまいます。いい加減、日本人はリアルに今の状況を見て、目を覚まさねばならぬと思った次第です。