その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

東日本大震災 @ロンドン (その10の補足)

2011-03-21 23:47:10 | ロンドン日記 (日常)
 ゴメンナサイ。昨日の記事は正確ではありませんでした。

 エコノミスト誌に地震に関連した記事が計4本も出ているとご紹介しましたが、4本どころではありませんでした。雑誌の後半にもいろいろありました。


 経済面に3本も記事が出てました。


"Aftershocks: The Japanese earthequake is the latest price of bad news to unsettle invstors"は、今回の地震が株式市場や為替市場に与える影響を解説


"When nature attacks: Bearers of catastrophe risk are likely to ride this one out"は、この災害が再保険業界に与える影響を解説。

そして、論説記事として、
"Economic focus|The cost of calamity: The econmoic impact of natural disaters is often short-lived. Will this be the case in Japan?"で、災害が経済に与える一般的影響と日本もそれに当てはまるのかという論考です。

 明確な結論は書いてありません。一般的には災害が与える経済へのマイナス影響は心配されれるほどに長くは続かないが、今回の日本の場合は、原発事故の行方、金利も既に0に近い中で政策の選択肢もあまりないこと、製造業も生産余力はあまり残っていないこと、などを考えると、地震で失われたものを回復のはより難しくなる心配もあるとしています。

 被災地の方々、救護活動に当たる人には、こんな経済のことよりも、今日・明日の人命、食べ物の方が気になるところではあると思います。が、これらの報道は、この地震と一連の事故等が、世界的なインパクトを持っていることを示す一例と言えます。世界の多くの人にとっても、他人事ではないのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする