その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ブリュッセル マグリット美術館

2011-03-02 22:30:59 | 旅行 海外
 ここ1ヶ月ほど、仕事で精神的にハードな対応が続き、胃は痛むし、週末の音楽会やランニング以外楽しいこともないし、PCも壊れたままなので、ブログ書くのもちょっと億劫な日々が続いています。ということで、今更思い出したように、昨年の年末にベルギーに日帰りで出かけたマグリット美術館をご報告いたします。

 2009年6月にオープンしたての、名前の通りマグリット専門の美術館です。ベルギーが生んだシュールレアリズムの巨匠の地元博物館ですから、アムステルダムのゴッホ美術館に出かけたとき並みの期待感があり、この日はこの美術館だけを目的に日帰り旅行をしたのでした。場所はブリュッセルのヘソとも言えるグラン・プラスから歩いて10分弱です。有名な王立美術館の入口から入ります。

 王立美術館とつながった建物の3階から1階に降りながら廻るようになっています。展示は時系列に沿って、若き日の作品から晩年に渡るまでの作品が約200点が展示されています。画集とか絵葉書で見た絵がいろいろあります。そして絵画以外にも、彼がデザインしたポスターや友人にあてた手紙や写真などの資料もふんだんに展示してあります。スーツを着て絵を描いている絵がありますが、彼自身、スーツを着て描いていたんですね。また、彼が一時、共産党員だったとか全然知りませんでした。いろんな資料を通じて、人間マグリットに迫るという感覚があります。

 欧州に来てからはどうしてもルネッサンス期や近代絵画以前の西洋絵画に目が行くようになっていましたが、もともととても好きな画家でしたので、これだけのまとまった量の作品を目にできるのは、それだけで感動モノでした。来てよかった~、心底思いました。マグリットにとっても近づけた気になります。

 1階の下の0階にはミュージアムショップがあり、そこも充実しています。マグリットの絵はイラストとして、ノート、マグネット、いろんな文房具や小物にも合うので、お土産も含めていろいろ買っちゃいました。

 マグリットの絵がお好きな方は、是非、訪れることをお奨めいたします。

 なお、入場は時間制になっていますので、極力、ネットで事前予約をしてから行かれる事をお奨めいたします。年末だというのに、この日もかなり込み合っていました。長い行列ができるというようなことはありませんでしたが、随分並ぶときもあるみたいです。

 2010年12月29日訪問 
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする