その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

米国東海岸旅行(結):最終日最後は、MSGでカレッジバスケットボールを観る

2023-11-24 07:30:25 | 旅行 海外

帰国便は深夜発。マンハッタンは21時過ぎに出ればよいので、それまでをどう過ごすか。月曜日は夜のエンタメもお休み多く、エンパイアステートビルにでも昇ってマンハッタンの夜景でも見ようかとも思ったのですが、偶然、それ以上に魅かれるイベントを発見。なんとマディソンスクエアガーデン(MSG)でカレッジバスケットボールのプレシーズンゲームが行われるのです。しかもカードが、地元のニューヨークのSt.Jones’大対Michigan大。ミシガン大は私の母校のライバル校なので、アウエイでニューヨークまで遠征してくるなら、応援してあげなくては。

閉館時間の17時までメトロポリタン美術館で過ごしたのち、バスでマディソンスクウェアガーデンに突撃しました。試合開始は18時半。前回、MSGには学生時(1987年)にプロレスを見に来ました。3階席からでレスラーは芥子粒のようにしか見えませんでしたが、当時日本でも活躍中だったハルク・ホーガンが出ていて超興奮したのを今でも鮮明に覚えています。

BOXOfficeで当日券を購入し、ウキウキ気分で会場入り。カレッジバスケットボールの雰囲気は全然変わってませんね。とにかく地元チームのサポーターたちのハイな状態がヤバいです。この人たち、酒飲みに来ているのか、バスケっと見に来てるのか、全然わかりませんから。


(赤が地元St.Jones’大のスクールカラー(愛称はRed SRed Storm)
(ビール缶片手に歓談中)


(私も負けじと1缶。750ccぐらいある缶でした)

最近でこそ、日本でもBリーグで派手なゲーム演出は一般的になってきましたが、やはり本場アメリカ。カレッジと言えども、その華やかさは独特です。チアリーダーが応援を盛り上げ、ブラスバンドも音ならしまくります。試合前の国歌斉唱もアメリカですね。応援は9割がたがホームの応援で、3ポイントシュートが入った時の盛り上がりは耳をふさぎたくなるほど。ミシガンのサポーターも思いのほかいましたが多勢に無勢。ニューヨークに来て、一番アメリカを感じたかも。


(選手入場時だったけな?)

試合は地力に勝るミシガンが徐々に差を広げ、後半10分ごろ(カレッジは20分のハーフ制)には15点以上の差がついて勝負あった感じ。最後まで居たかったですが、空港までの移動でトラブルあると嫌なので、余裕をもって10分ほど残して、20時頃に会場を出ました。

ホテルにスーツケースを取りに戻りがてら、そう言えばまだ行って無かった、タイムズスクエアに立ち寄り。何があるわけではありませんが、やっぱりニューヨークのヘソ。電光掲示板のネオンが眩しい。昔は、SONY、SANYO、TOSHIBA・・・日本メーカーのネオンが輝いていた覚えがありますが、ネオンの量はさらに増えた感がありましたが、そこに浮かび上がる企業名は時代の流れを感じるものでした。


(タイムズスクエア前)

ということで、9時過ぎにホテルからUberでJFK国際空港へ。空港では、時代のせいか、ターミナル事情か、時間のせいかわかりませんが、免税店ら土産物屋も寂しいもので、買物意欲も湧かず。バスケットに夢中で、夕食も取ってませんでしたので、アメリカ最後の食を、ここでもハンバーガーとビールを注文し、この1週間弱の旅をしんみり振り返りました。


(ハンバーガーも食べ納め)

前半の個人イベント、後半のいわゆる観光、双方をフルフルで楽しみました。プライベートな米国旅行は20数年ぶりということもあってか、今のアメリカに触れ、新たな発見・経験・気づきというよりは、昔に触れる思い出旅行的になってしまったのはちょっと反省点ではあります。

円安、インフレもあってそれなりの出費ではあったものの、それでもPricelessな旅となりました。果たして、次回の米国東海岸の旅はあるのか?あるとしたらいつなのか?ナイーブですが、段々と今までは考えもしなかったようなことを考え始める年齢になってきた自分に戸惑います。また、日本で暮らし自然に内向き傾向を強めている自分にも気づきました。まだまだ人生、チャレンジとストレッチだ、との気持ちは、外に出ると強くなりますね。様々な思いを思いやげに帰国便に乗り込みました。

(終わり)

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