アマチュア無線局 JO1KVS

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聞こえるのに届かない理由

2006年12月29日 14時26分58秒 | アマチュア無線
 最近、車を修理に出したりと、アンテナ一式降ろしていたので車から出ることも無かったのですが、久々にアンテナ付けて走行しました。その際、7と430で交信。
 7MHzではコンディションもさっぱりで、8エリアの方と交信。先方はそれなりのアンテナ、こちらはモービル。多分、環境ノイズだけでもSメーターが振っているだろから先方には厳しいだろうな、と思いつつコール、なんとか拾っていただきました。
 ハンディ機やV,UHFのFMで始められている方は、だいたい聞こえる局には自分の電波もそのくらいのSで届く、という感覚でやっておられると思います。レポートの差はせいぜい出力の差。ところがこの感覚は、7MHzあたりだと通用しません。
 7MHzで標準的なアンテナは全長約20mのダイポールアンテナです。430で作るとたった35㎝のアンテナですから、全然たいしたアンテナではないのですが、7でこれを張ると、だれも出ていなくてもメーターが5~9くらい振るんですね。どこからともなく飛んでくるいろんな電波やらノイズやらで。
 430だとこういうのがほとんどありません。バックノイズが少ないから弱い信号も聞き取れる。だから標準以下の設備の局とも交信は出来てしまう。
 ところが7だとバックノイズや混信ですでにガヤガヤしている。交信するならSが9以上振らないと聞き取ることも難しい。
 標準的な設備でこんな状況なのですが、そうとは知らずに小さなアンテナで条件の悪い場所から聞いてみると、聞こえることは聞こえる、しかも結構鮮明に。メーターはだれも聞こえない状態で振らず、誰か出ていると3~5くらい。430なら拾ってくれるシグナルだ・・・これなら通話出来そうだ、と思ってしまう。
 ところがそうは問屋が卸しません。
 そのよく聞こえている人にとって、良く聞こえる相手はSが9以上振る局。そうでないとノイズや混信に埋もれてまず聞こえない。
 5Wで7メガ楽しめます。十分に。でもそれはちゃんとアンテナ張ればの話し。効率の悪い小さなアンテナで悪い場所でやっても、こちらには聞こえていても相手には聞こえていない。こんな世界を是非体験してもらいたいなぁと思います。
 といいながら自分も2m長のホイップで車から出ていたりします。
コメント
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