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アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

偏波面による差

2021年11月04日 02時56分07秒 | アマチュア無線
打ち上げ角に続いて偏波面のお話し。

水平偏波の電波は水平偏波のアンテナで受けないと感度が最大になりません。
垂直偏波の電波は垂直偏波のアンテナでないと感度が最大になりません。

円偏波って言うのもありますね。良くわからないけど。(HF帯ではフェージングが減るとか・・・)

垂直と水平の相性は最悪で、ほぼ聞こえなくなる程の悪い相性なんです。
ただ、実際のアンテナには水平系でも垂直成分はありますし、逆もまたしかり。
電波はあちこちにぶつかったりしながら偏波面が乱れて届くので、そのせいで相互になんとか交信できてしまうわけです。
かつて無線人口が多過ぎて、サブチャンネルの確保に苦労していた頃(トラブル、果てはグループ同士の抗争も多かった)、144MHzでは国内遠距離で水平偏波を試みる人達も結構居ました。混信除去に使えるくらい偏波面が90度違うと相性が悪いのです。

電離層反射の交信では反射の際に偏波面が乱れているので相性によるデメリットはあまり感じません。むしろ前記事の打ち上げ角の影響の方が大です。

偏波面の影響が最も顕著に表れるのはお互い見える関係の時です。短波帯でも同じ。間に遮るものがない、地形の影響がほとんど無い状況。
以前、富士山頂で垂直系のアンテナを立ててハイバンドで運用したのですが、関東の見える位置の局なのに弱い局と強い局、ハッキリわかれました。
先方も不思議がっていたのですが、弱かったのは八木アンテナ等の水平系で、強かったのはGP系でした。ハイバンドでもこの差を実感しました。
また、50MHzで釣りざおに絡めた電圧給電アンテナを使用しているとき、垂直のままだと水平系との交信がいまいち。飛んでくる方向を直角に受けつつ釣りざおを傾けた途端信号が爆上がり、なんてことはしょっちゅう。
この傾け技は水平、垂直両方にそこそこ強いのでおすすめです。是非傾けてみてください。(傾けた方向前後は落ちるかも)
90度だけが極端に相性が悪いので少し傾けるだけでかなり変わります。
コンテストの時も「垂直アンテナは時に傾けてみる」をやるともう少し稼げると思います。特に50MHzは水平、垂直混在していますから八木とかは最初から30度くらいブーム回しておくとかいいかもしれません。

レポートお待ちしております。
コメント (2)
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