★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

人生の三大幸運

2022年01月18日 12時25分10秒 | 徒然(つれづれ)
 人間誰しも今までの人生において、特筆すべき幸運に巡り合ったことがあるはずだ。
 私の人生三大幸運は以下の通り。

 ★第3位 238万馬券的中

 2009年の春のGⅠは、桜花賞、皐月賞、天皇賞と惨敗を続けていて、自身の博才のなさを痛感していた。
 そして迎えたNHKマイルカップは、どうせ当たらないのなら穴狙い、とばかりに人気薄中心に買っていた。
 
 テレビ中継も、ネットをやりながらの諦め半分の観戦だ。
 ところが最後の直線半ばでも、人気薄3頭がまだ粘っていた。
 人気どころの仕掛けが明らかに遅いように見えた。

 ゴール前では、そのまま、そのままと声にならない声を出していた。
 1着から3着まで順番通りの馬券が買い目の中に入っていた。

 ネットで予想オッズを確認すると、23万馬券だ。
 しかし、よくよく見ると桁数が違っていた。
 一桁多い…238万だったのだ。
 それには狂喜乱舞したものだ。

 ★第2位 大学入試合格

 高校まで九州の辺境の地で過ごした私は、大学は都会の、できれば東京の大学に行きたかった。
 しかし、当時は新幹線が岡山までしか開通しておらず、東京はあまりにも遠かった。
 そんなわけで、親の希望もあり、親戚の住む大阪に近い京都の某私大に決めた。

 入試は博多の某高校での地方試験だった。
 1973年2月の試験当日、筆記用具を入れたペンケースを自宅に忘れ、試験開始前に頭の中が真っ白になったのを覚えている。
 緊張と不安で静まり返った試験場で、挙手して試験官に筆記具を貸してくれとは、言い出せる雰囲気ではなかった。

 しかし、天は我を見捨てず、学生服の胸ポケットに、いつ入れたのかわからないシャープペンシルが入っていた。
 そのシャープペンシルのおかげで、運よく合格したようなものだ。

 ★第1位 大手通販会社中途入社

 1978年4月、1年留年の後、大学を卒業して、最初に就職したのが、石油製品販売会社の京都支社だ。
 支社長以下4名の支社で、そこで5年半、ガソリンスタンドやカーディーラーまわりのルートセールスをやった。

 将来の不安や仕事のマンネリで、転職を決意し、仕事の合間に5、6社の中途採用の面接を受けた。
 どこも似たり寄ったりの名もない会社で、転職の踏ん切りがつかないまま、最後に受けた通販会社は、そこそこ歴史もある、家内もお勧めの会社だった。
 
 中途採用の説明会に出てみたら、若干名の採用枠に、30人ほどが詰めかけていて、その時点で半ば諦めかけた。
 しかし、なんの運命のいたずらか、採用されてしまった。
 その会社で、気楽なサラリーマン人生を全うし、2018年末、定年退職した。

 3つの幸運に共通するのは、諦めの境地からの大逆転だ。
 人間、欲をかき過ぎると失敗する。

 無欲というか、ある意味、諦めの域に達することで、幸運を呼び込むことができるのだ。
 頭ではわかっていても、邪念を消し去ることができず、何事もなかなかうまくいかない。 

 意識的に諦めの境地を作ることは不可能で、実際には諦めざるを得ない現実があってこそだ。
 ということは、どうしようもないという状況がもし起こったならば、その時こそ勝負に出る時なのだ。
   

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