★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

自意識過剰

2022年01月27日 13時54分31秒 | 徒然(つれづれ)
 自分自身というものを考えてみる。
 ここでいう自分自身とは、自分の意識のことだ。
 それを主体と定義すれば、それ以外は客体ということになる。

 見えるもの、聞こえるもの、臭うもの、感じるもの、要は、意識がコントロールする五感で感じるものすべて、言い換えれば、世の中すべてが客体だ。
 自分の意識が及ばないところの客体は存在しない。

 たとえば、どこかの山の中で木が倒れても、それを認識することはできない。
 ということは、そんな現象は起こっていないのと同じだ。

 どこかの山奥で木が倒れたという情報も、それを自分の意識が認識しない限り、情報として存在しない。
 情報として認識した時点で、意識がそれを作り出したということだ。

 自分の意識が存在しなかった生まれる前の過去は存在しない。
 その過去と思っているものも、意識が作り出した幻影だ。

 本来の過去は、自分が生まれてから、自分の意識が認識したものだけだ。
 それを経験といっていいかもしれない。
 それさえも、意識が作り出した幻影かもしれない。

 意識の入れ物の肉体自体も、意識が作り出した客体だ。
 極論すれば、世の中すべてのものは、自分の意識が作り出した幻影にすぎない。

 人生は意識が作り出した大いなる幻想かもしれない。


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