ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

「預言者」より 子どもについて

2017年12月25日 | 講座
ハリール・ジブラン著「預言者」。

1883年にハリール・ジブランは、オスマン帝国時代末期に現在のレバノンで生まれ、少年期の1895年アメリカ合衆国へ移住、ニューヨーク市で没した。

20世紀のウィリアム・ブレイクとも称され、宗教・哲学に根ざした、壮大な宇宙的ヴィジョンを謳う詩や絵画を残し、その作風は後世いろいろな詩人や政治家に影響を与えた。

世界的に著名な詩集は、1923年英語で発表された『The Prophet(預言者)』

訳によって違うようなので、以下のから抜粋します。

柳澤桂子訳著「よく生きる知恵」小学館より
p.53ページ
子供についてより転記します。

***
あなた方の子どもたちは、あなた方のものではない。
大いなるいのちのあこがれの息子たちと娘たちなのだ。

彼らは、あなた方のからだを通ってやってくるけれども
あなた方から生まれるわけではない。
彼らはあなた方と共にいるけれども、
あなた方のものではない。

あなた方は愛を与えてもよいが、
自分の考えを押し付けてはならない。

なぜなら、彼らは自分自身の考えを持っているのだから。


彼らの体に寄り添ってもよいが、
魂に近づいてはならない。

なぜなら彼らの魂は未来に住んでいるので、
あなた方は夢の中でさえもそこを訪れることができないのだ。


あなた方は子どもたちのようになろうと努めてもよいが、
彼らはあなた方のようにしようとしてはいけない。

なぜなら命は過去に向かって進む事はないし、
昨日にとどまることは無いのだから。


子どもたちは生きた矢羽として、
あなた方から打ち出されるのだ。

神なる射手は命の道の上に印を見つけつつ、
その矢が素早く遠くに飛ぶように、
弓であるあなたを力強く曲げる。

射手によって強く曲げられることを喜びなさい。

なぜなら、射手は飛んでいく矢を愛するのと同じように、
しっかりとしたよくたわむ弓をも愛しているのだから。
***

親は子どものことを心配するあまり、
親の考え方を押し付けてしまう。

また、親の夢を子どもで実現しようとします。

しかし、もしそれが、実現されたとして、子どもは不幸です。

親も子どもも、そのことに気がつかないまま一生を終えるかもしれません。

生きている間に、自分らしい人生を生きることに目覚めることが、大切です。

いずれにしても、親は苦しいということか。

いや、いや、苦しみと同時に喜びがある。

こうした著書が約100年も前に書かれたことをすばらしいと思います。

時代は、変遷しても、
科学技術は、進歩しても、
人間の真理は変わらないのだと思います。
コメント (1)
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