甘やかし過ぎ、期待し過ぎの親が増えている気がします。
アメリカの精神科医 グレン・ギャバードは自己愛性パーソナリティ障害を大きく2つに分けました。
その他にも分類は色々あるのですが、今回はギャバードのものだけを紹介しますね。
①無関心型(無自覚型)
自己愛性パーソナリティ障害と言えば、
多くの人が想像するのはこのタイプで、
無関心型と呼ばれます。
周囲から見ると傲慢で、自信に満ち溢れていて、
常に人目を引きたいというのが特徴です。
批判されると攻撃的になり、
自分(自己愛)が傷ついているということには自覚がありません。
どこでも自分を賞賛してほしいので
人間関係は広く、
どこにいても自分が主役という気持ちを欲しています。
カリスマ性があり、人気者や会社の上司であることも多いです。
②過敏型(過剰警戒型)
無関心型とは違い、オドオドしていて、自分の傷つきやすさを自覚しているタイプです。
嫌われることを恐れて、自分が傷つかないために他人の顔色や気持ちを気にしています。
周囲の評価にとても敏感です。
「特別な自分」を守るために、目立つ行動を抑えます。
しかし、家などの限られた場所でだけは、自己愛の強い自分を見せる人もいます。
「特別な自分への賞賛」を妄想の中で、満たすこともあります。
社会的引きこもりや対人恐怖症と言われる人のの中には、
この自己愛性パーソナリティ障害の過敏型がいると言われます。
引きこもれば、傷つきやすい自分を守れ、
しかも妄想の中で「特別な自分への賞賛」を満たせるからです。
この様な性格になった原因として
アメリカの精神科医 アーノルド・クーパーは、
「幼少期の激しい心理的虐待」
「親の自尊心を満足させるための手段としての評価」
「過度の賞賛」
など、を挙げています。
子育てにおいて「褒める」ことは大切ですが、
過剰に褒めたり、甘やかしたりするのは、大変 危険です。
親の自尊心を満たすための手段に子どもを使うケースも問題となります。
親が叶えられなかった夢を叶える存在として、
親のステータスを上げるための存在として、
お稽古事などをさせてしまうと
子どもは、そうでないと受け入れられないと感じるからです。
自己愛を十分に満たすには、赤ちゃんの時の愛着形成が重要。
赤ちゃんが泣いたら、抱っこすること。
無条件の愛情を感じること。
その上で、自分で、色んなことをやるようになって、出来ない時には、傷ついて等身大の自分を知り
理想自己と現実自己のギャップを認識することです。