ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

人を愛することがあなた自身を強くする

2014年06月29日 | 愛する
「僕は愛してます。
一生…いや、永遠に地球がなくなっても愛しています!」

こんなこと、言ってくれそうな人、
あなたには、居ますか?
逆に、言える人、あなたには、居ますか?

心からそう想える対象がいること、幸せなことです。

ダンカンさんの奥さんが47歳という若さで、乳がんで亡くなられました。

出棺前の喪主あいさつで
ダンカンさんは

「いつもママリンって呼んでたから、初めて呼ぶかもしれません。
初美!
僕は初美を一生愛してます。
…いや、永遠に地球がなくなっても愛しています!」

と、むせび泣きながら絶叫。
魂の叫びでした。

人を愛すること、
こうしたダンカンさんの姿、
本当に辛い時。

そして、
夫として、お父さんとして、男性として
なんと素晴らしいのでしょうか。

こんなお父さんを持つ子どもさんたち、
奥さんの肉親の方々、
しっかり、ダンカンさんの愛に支えられて
この辛さから、立ち直ることでしょう。

人を愛すること。

その人が亡くなってもなお、人を愛すること。

ダンカンさん、辛い。

そして、その愛こそが、ダンカンさん自身を、残された者を強くする。
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講座

2014年06月28日 | 講座

子ども適応論研修をカウンセリングルームでします。

いくら自分の子どもでも、愛情があっても
自分とは、ものの見方、考え方、感じ方、反応の仕方が違うものです。

自分と子どもの違いを理解し、お互いの長所、短所を知った上で認め合い、
子どものタイプに合わせて上手にコミュニケーションを取る方法を
具体的な事例を挙げながら、
楽しくお勉強します。

①7月2日水曜日
午前9時30分~12時30分

②7月4日金曜日
午前9時30分~12時30分

カウンセリングルームでします。

カウンセリグルームは、
福岡市博多区博多駅前4丁目です。

お問い合わせ、お申し込みは、
NPOカウンセリングジャパンのホームページのお問い合わせにメールください。

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子どもは、母の目を通して父を見る

2014年06月26日 | こころの子育て
「子どもは、母の目を通して父を見る」
うっかり、愚痴れませんね。

そう、母親が父親の悪口を言っていると、
子どもは、母親が言った通りに受け取ってしまい、
母親の目を通して父親像を描いて見ます。

だから、小さい子どもは、母親寄りになります。

そりゃあそうですよね。

一緒にいる時間が長くて、愛着対象
であり、初めて信頼するお母さん。

さらに、毎日、ご飯を食べさせてくれるお母さんの影響が大きいのは、当たり前。

たとえば、お母さんが子どもに
「おとうさんって、自分のことしか考えない」
と、愚痴ると、
子どもは、母親が言った通りに父親を見てしまでしょう。

子どもは、直接、おとうさんを見ず、お母さんというフィルターを通して見るということです。

そう思うと、おとうさんって、かわいそう…。

もし、子どもが、男の子なら、お母さんが言った父親像のような男の人になってしまうかも。

たとえば、
「うだつが上がらない」
と言うと、そうなってしまうかも。

子どもが女の子なら、
「男の人って、そんなもの。」
と、思うかも。

つまり、頼りがいのある男の人に育てたいなら、
「おとうさんって、頼りになる。」と子どもに話すといいってこと。

わかってはいる。

でも、なかなかそうはいかないのが現状…
という時は、
おとうさんのグチを聴いてくれる大人を探しましょう。

大切なのは、うっぷんを貯めて、それを子どもに言わないこと。

世代間の境界をしっかり引くこと。


さて、明日27日金曜日午後2時半からと7時半からは、
博多駅前のカウンセリングルームでカウンセラー講座。

朝10時~午後2時まで補講もしますよ。

写真は、福岡市内の整骨院の軒下で見つけたツバメの子どもたち。

来週くらいに、巣立ちそうだそうです。

ツバメは、親の悪口なんか聞かないんだろうな…。

その代わり…生存競争は激しくて
親鳥がエサを加えて戻ってくるど、一斉に食らいつく。

3羽があり付き、1羽はなかなかエサにありつけないのか、極端に身体が小さい。

ツバメの世界も大変だなあ…


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生まれつきの不安から守り育てる

2014年06月25日 | こころの子育て
昨日夜は、朝日カルチャーセンターの人格適応論を使った
コミュニケーション講座でした。

個性豊かなタイプの方々が集まってくださり、とても楽しいです。
今日は、これから対馬に移動します。

さて、
「抱き癖になるから、あんまり抱っこしない方が良い」
なんて、信じないでください。

赤ちゃんが泣いたら、とにかく抱っこしましょう。

「早く自立させたいから、抱っこしない」は、間違いです。

「早く自立させたいから、泣いたら抱っこする。」

子どもが求めた時の抱っこは、おっぱいやオムツ替えたけでなく
不安を減らす作用があります。

特に、日本人の赤ちゃんには、抱っこがとても大切です。

抱っこや愛情が足りなくて、大人になってもなかなか不安や緊張が減らない場合、
不安や緊張を減らすカウンセリングをします。

それは、生まれ育った環境での守られなかった体験や
いじめなどの体験の問題を扱います。

今日は、育った環境以前の話、
遺伝的に日本人は、
世界で一番不安が大きいというデータがあります。

「セロトニントランスポーター遺伝子」って聞いたことありますか?

「不安遺伝子」
「恐怖遺伝子」
とも呼ばれ、マスコミでも紹介されていて、
聞かれた方もいらっしゃるかもしれません。

セロトニンという神経伝達物質は人の気分に大きく関係しており、
これが不足すると不安を感じるようになったり、
うつ病の症状が出たりします。

このセロトニンの量を調節しているのが、
セロトニントランスポーターというタンパクで、
神経細胞から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っています。

そしてセロトニントランスポーターというタンパクの機能を決めているいるのが、
セロトニントランスポーター遺伝子というわけです。

英エコノミスト誌は
去年、
「幸福の遺伝学 喜びを運ぶもの」
と題する記事を掲載しました。

この記事で、
セロトニントランスポーター遺伝子について取り上げられています。

セロトニントランスポーター遺伝子は
長さによって、短いS型と長いL型の2種類に分かれています。

S型は、多ければ多いほど
「内向的で従順な性格」になり

L型は、
「自主独立の性向が強く、社交的で活動的な性格」
になるそうです。

遺伝子は父親と母親から1つずつもらってできていますから、
人は
①S型を2本持つSS型、

②L型を2本持つLL型、

③S型とL型を1本ずつ持つSL型

に分類されます。

そして、S型はL型よりも遺伝子の発現量が少ない、

つまり、セロトニントランスポーターを生み出さないため、

その結果として、

SS型の人はSL型、LL型よりも不安を感じやすい傾向にあることが分かっています。

S型がセロトニン分泌に関与するという研究結果が発表されました。

SS型 > SL型 > LL型の順番でより不安を感じやすく、

この遺伝子型を持つ人の割合は、
国や民族によって異なります。

日本人は、S型保有傾向が欧米人に比べ5割も多い代わり、
LL型保有者は3%と世界で最も少ないそうです。

さらに、SS型、SL型、LL型の比率は人種によって異なっていて

エコノミストの記事では、ある調査の結果として、

L型の平均本数が黒人で1.47本、
白人で1.12本であるのに対し、
アジア系の人の平均は0.69本であると記されています。

つまり、黒人や白人の場合は多くの人がL型遺伝子を持つのに対し、

アジア人はL型を持つ人が少なく、SS型が多いことになります。

中でも日本人は、S型を持つ人の割合が高いと言われています。

つまり、遺伝子の観点から
日本人は、世界一悲観的というか
不安が大きい生まれだということになります。

確かに「明日はどうにかなるさ」と将来を楽観的にとらえるより、
この先に起こり得るリスクを考え、
対処する方が「日本人らしい」かもしれないし、
裏を返せば、「備えあれば憂なし」という良さでもあるかもしれません。

不安の多い世界一悲観的になりやすい日本ならではの甘えの文化ができ
添い寝の文化が出来てきたのだと思います。

だからこそ、戦後、流行ったアメリカから入ってきた
スポック博士の育児書に書いてあった
・抱っこは必要最小限で、むらみやたらにしないとか
・添い寝は、よくないとか
これを未だに守っているとしたら、
大きな間違い。

スポック博士の育児書についてものちの発達心理学の研究から、
自主独立の傾向が強いアメリカでも
否定的になり、
抱っこの重要性が言われるようになっています。



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「居場所」という安心感

2014年06月11日 | こころの子育て
「うちに帰っても居場所がない」
「うちは、楽しくない」
「寂しい」
「だから帰りたくない」
と、訴えルール若者は、多い。

そして、自分の部屋に閉じこもりインターネットばかりしていたり、
コンビニで本を立ち読みしていたり、
ゲームセンターで暇つぶししていたり、
中には、夜の商売のアルバイトをしている女の子もいる。

ネットやゲームのせいで、
人間関係が希薄になり、
群れられない子どもが増えたせいか、
コンビニの駐車場に群れをなす子どもたちや
暴走族をとんと見かけなくなったと感じるのは、私だけでしょうか?

もちろん、大人にも
子どもたちにも「居心地の良い居場所」が必要だ。

大人になって、もし、
色んな所で「居場所」が感じられないなら、それは、
子どもの頃の家族や学校での問題が
原因であることが多い。

警視庁が行った平成24年のアンケート結果から、
警視庁生活安全部少年育成課の岡部主査は、以下のように指摘する。

小学生の頃の家族との良好な関係が
非行の誘惑に負けない心を育てるのだと。


「児童心理 2014年6月号
臨時増刊 子ども非行の現在」には、
東京都内の中学校4400人を対象としたアンケート結果が載せられている。

小学生の頃の家族との関係について、
それぞれの5つの事柄の経験の有無を尋ねたもの。

①誕生日は家族揃って祝った

②家の雰囲気が明るかった

③良いことをして周囲から褒められた

④困ったことは保護者に相談した

⑤家の手伝いをした

「とても当てはまる」と答えた者は、高規範であった。

つまり、細やかな家族との交流をたくさん経験しているのは、
非行が少なく高規範群であった。

家族との細やかな交流をしているということは、
家族が子どもにとって居場所になっているといあこと。

こうした家族とのやりとりわ経験しながら、
自分は家族に受け入れられているという肯定的な自己イメージが持てたり、
他者わ気遣う心を育てることができるのだ。

そして、家庭が自分にとって大切な場所と思えるようになれば、
誰にも強制されなくても、
家庭のルールや決まりを守ろうとする気持ちが、
しっかりと心の中に根付いていくのである。

******************
ありのままの自分で
「居場所」を感じられるというのは、
安心感だ。



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思いやりを育てる

2014年06月10日 | こころの子育て
いじめ、非行、犯罪を減らすにはどうしたら良いのでしょうか?

人の「心のブレーキ」を育てるには?

思いやりのある子に育てるにはどうしたら良いのでしょうか?

長崎県新上五島町で1月に自殺した町立奈良尾中3年生松竹君(当時15歳)が、
昨年の夏休みに学校の宿題でいじめをテーマにした作文を書いていたことが分かりました。

当時、松竹君は日常的に同級生からいじめを受けて悩んでいたことが分かっています。

作文では自分がいじめられていることには触れず、いじめが起きる仕組みなどについて書いていた。

記述内容は松竹君が学校内で置かれていた状況と重なり、学校や同級生への訴えと言えそうです。

作文は、人権を主題にして宿題として出されており、

松竹君は「空気」というタイトルで、
なぜいじめが起こるかや、
なくすためにはどうすればいいかなどを約2000字でつづっており、
悲しいことに松竹君の死後、学校から両親に返還されだそうです。

両親が同級生から聞いた証言などによると、
いじめは昨年の夏休み前の1学期から始まっていました。

数人のグループを中心に他の生徒も同調し
「陰口を本人に聞こえるように言うなど精神的に追い込んでいくいじめだった」
といいます。

松竹君は「自分は嫌われている」と悩み、2学期から無料通話アプリ「LINE」(ライン)で複数の同級生に自殺する考えを伝えるようになっていました。

松竹君は作文に
「いじめの原因は何かを伝えよう。それは『空気』だ。目に見えないものだから恐ろしい。いじめをしなければ自分がやられてしまうという空気……」
と書いています。

また
「『あの人嫌い。あなたもそうでしょ?』と言われたら『いいえ』と答える勇気があるだろうか」
と問いかけ
「もし、少しでも友達が嫌いな子に優しくすれば、そのことを責められ、今度は自分がいじめの対象になるのではないかという不安と恐怖にかられる。それの連鎖がおこるから、周りの人に合わせるといじめがおこる可能性がある」
と記していました。

松竹君は成績が良く、学校行事でもリーダー的な存在だったそうです。

ある同級生は
「目立つことをよく思わない生徒がいて、悪口を言われたと思う」
と語ったそうです。

1、2年時には別の生徒がいじめられ、3年になって松竹君が対象になっていたとか。

作文にも
「対象者は移り変わってもいじめは続く。人間というのは、自分より下の人間がいなければ不満をもつものだ」
と書かれていました。

作文の後半部分で、いじめの解決方法として
「みんなが親友になることだ」と記し「偏見やおくそくだけでその人の性格を決めつけるのはよくない。笑顔で話さなければ相手の性格はわからない。笑顔の大切さだけは忘れないでください」
と結んでいました。

父裕之さん(50)によると、松竹君は作文があまり好きではなく、
普段は両親に見せてアドバイスを求めていたが、この作文は見せなかったそうです。

学校から返還されて初めて作文の存在を知った裕之さんは
「息子が自らのことを書いている。遺書のように感じる」
と…。

イジメられた方は、何にも悪くない。

親の気持ちを考えると、辛すぎます。

こうしたイジメの抑止力になるであろう「心のブレーキ」の力や
共感力、思いやりのある子に育てるには、どうしたら良いのでしょうか?

「心のブレーキ」の原点には豊かな感受性、つまり「情緒」があり、
その形成には父親と母親が大きな役割を果たしているということです。

①親を尊敬する子どもに

○子どもが生まれたら、お父さん、お母さんがお互いの悪口を言わないようにしましょう。

○お互いの良い所を子どもの前で褒め合うようにしましょう。

○仲良くしましょう。
けんかは、子どもが寝てから。

もしくは、子どもを預けている間に
二人きりで外で話し合うというのも、良いですね。

このようにして、子どもにモデルである親を尊敬させてあげましょう。

②受容・共感

○子どもが辛い時に「悲しいね」
子どもが喜んでいる時に一緒に「嬉しいね」
などと子どもの気持ちに共感、
受容してあげましょう。


『異質な日本の若者たち 世界の中高生の思いやり意識』(ブレーン出版)の著者、
東洋大学の中里至正教授は、
長年にわたって中・高校生の非行抑制力、「心のブレーキ」についての国際比較研究を続けていらっしゃいます。

「心のブレーキ」の原点には豊かな感受性、つまり「情緒」があり、
その形成には父親と母親が大きな役割を果たしているということです。

以下、中里教授の解説から、抜粋させていただきます。
******************
1.心のブレーキとは

心のブレーキには2つの側面があります。
その1つは、何が良いことで、何が悪いことであるかという知識です。
これを「認知的側面」と呼んでいます。

他の1つは「情緒的側面」と呼ばれている側面です。
この側面は、いろいろな要因によって構成されています。
例えば、「思いやり意識」や「自制心」、
さらに「道徳意識」や「恥意識」、「
価値観」などがその構成要因として考えられています。

これら2つの側面の中でも重視しているのは「情緒的側面」です。

例えば、思いやり意識の低い子どもは、相手の心身の痛みへの感度が鈍いので非行の質が悪化します。

また自制心が弱い子は非行を多発します。

このように、事の善悪を子どもにいくら教え込んでも、それだけでは心のブレーキにはならないのです。

2.「情緒的側面」の重要性

心のブレーキの「情緒的側面」を構成している要因、
例えば「思いやり意識」や「自制心」などは、
すべてその原点に「情緒」が存在しています。

ここでいう「情緒」とは、より明確にいえば「共感性」のことです。

共感性とは、相手の「悲しみ」とか「喜び」の気持ちを、自分の気持ちのように感じとる感性です。

これは頭で理解するというようなものではありません。

例えば、ある子どもが困っている子どもを助けたとします。

この場合、本当に相手の気持ちになって助けてあげた場合と、
誰かに褒められたくて助けてあげた場合とでは意味が違います。

心のブレーキとして有効に作用するのは、共感性を伴った思いやり意識です。

もし子どもの側に、共感性を伴った本当の意味での思いやり意識があれば、
この子は相手の心を傷つけるような「いじめ」などはしないでしょう。

この意味で、学校などで多発している「いじめ」は、
「情緒的側面」の心のブレーキの脆弱化が原因になっているものと考えられます。

3.心のブレーキの形成

心のブレーキは、子どもが生まれた後に誰かに教えられて形成されます。

すでに述べたように、心のブレーキには「認知的側面」と、「情緒的側面」という2側面があります。

「認知的側面」の教育は比較的簡単です。
子どもに、やって良いことと、やってはいけないことを教え込めばよいのです。

この学習は、基本的に学校で習う算数とか国語と同じような学習です。

教えなければ子どもたちは、事の善悪の基準を覚えません。

この教育は、学校にも期待されますが、やはり第一当事者は親であると考えられます。

しかし、アメリカ、中国、韓国、トルコとの国際比較研究されている中里教授らの調査によれば、
日本の保護者が、
この大切なことを本当に子どもに教えているのかどうか、
疑問に思う結果が出て心配しているところだということです。

「認知的側面」と比べて、「情緒的側面」の教育は、その学習のプロセスが全く異なります。

前者の教育は普通の賞罰を中心とした学習ですが、後者の場合は「観察学習」によって成立します。

観察学習というのは、教えるというような学習ではなく、
誰かを「モデル」として自分で学ぶ、という種類の学習です。

この学習で重要な意味を持つことは、誰がモデルになるかということです。

一般的にいって、子どもがモデルとしているのは、一目置いている人、信頼できる人です。

とすれば、それは親、もしくはそれに準じる人と考えるのが自然だと思われます。

しかし、我が国の中・高校生は、他国の中・高校生と比べて、
自分の父親についても母親についても、あまり尊敬していないし、親のようになりたいとも思っていないという調査結果が出ています。

このことは、親が子どもたちのモデルになっていないということを示しております。

ここに我が国特有の困った問題がありますが、まだ望みはあります。

というのは、このことに気づいて幼児期から心の教育、つまり情緒教育に力を入れればよいからです。

******************

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父性②

2014年06月07日 | こころの子育て
小児生愛
猟奇的殺人

8年半前の日光市立大沢小学校の吉田有希ちゃん(小学1年 当時7歳)殺害事件で
逮捕された勝又拓哉容疑者。
被害者の女の子とは、この事件の時まで、何の面識もなかったという。

当時23歳。
現在32歳でほとんど母親と行動し、
無職で、昼夜逆転、夜は、パソコン、
社会性は、ほとんどなかったと報じられている。

父性の欠如。

そして、いつまでも子ども扱いする親の存在。
だから、精神的に子どものままで、子どもに興味を持ってしまう、
というか、大人を相手に出来ない。

この容疑者は、欲しいものは、何でも与えられ、自制心がなかったと言う。

子育て講演会で、お母さん方から
「子どもを叱らないようにしています」とよく聞きます。

叱らない子育て…流行ってます。

本当は、してはいけないことについて、適切に叱ることが大切です。

無条件の愛情、受容的な母性と

ルールを決めて、話をじっくり聴いてやっていけないことを怒鳴るのではなく、
冷静に教える、叱る父性が

ほどよく与えられることが大切です。

母親が安全基地。
安全基地から出撃する時のガイド役となるのが父親。
社会で活躍する人は、父親と沢山遊んでもらった人が多いというデータもあるそうです。

つまり、社会性を身につけるのに大きな役割を果たすのが父親だということ。

母性と父性の両方がバランスよくあること。
それが、子どもに必要な真の愛情。

何でも与え、何でもやっていいという子育ての怖さを私たちは、思い知り
教訓にしなければならない。

この容疑者は、定職に就かず、引きこもりの生活を続けていたという。

義理の父親だった男性(63)は早々に勝又容疑者を疑い、事件1カ月後には栃木県警に「怪しい人物がいる」 と情報提供していた。

「土地勘があったりナイフを集めたり、犯人と符合することが多く、いつか逮捕されると思っていた」

この男性は平成18年1月、勝又容疑者の自宅を管轄する鹿沼署に情報提供。

その2、3年後、事件を担当する今市署の警察官が勝又容疑者について尋ねてきた。

男性が母親(55)に「拓哉じゃないだろうな」と聞くと、「黙ってろ」と怒鳴られたという。

20年ごろに交通事故を起こした際、勝又容疑者は修理業者に「警察沙汰にしたくない。内々にしてくれ」と頼んでいた。

知人らによると、勝又容疑者はかつて、吉田有希ちゃんと同じ大沢小に在籍していたが、有希ちゃんと面識はなかった。

だが、茨城県常陸大宮市の遺棄現場には土地勘があった。母親の仕事の手伝いで現場付近を行き来していたためだ。

勝又容疑者は台湾出身で21年5月に帰化。

中学時代を知る人は、日本語がうまく理解できず、周囲になじめなかったと振り返る。

2年の2学期から3年初めまで通った中学ではほとんど登校せず、同級生は「からかわれる
とすぐにキレて手を出した」と話した。

宇都宮市の中学を卒業後、ホテルで布団おろしのアルバイトに就いたが長く続かず、母親と骨董市で出店していた。

12年ごろからは茨城県内の寺で偽ブランド品などを売っていた。

「母親の偏愛を受けて育った。ほしいものは何でも与えられ、自制心のない子に育っていた。パソコンが好きでのめり込み、昼夜逆転の生活だった」
義父だった男性はこう話した。

社会にうまく適応出来ない人への支援の問題や

子どもに父性的に関わる大人の数が、少なくなった問題も
社会全体の問題として考えていかなくてはいけない。
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人格適応論の講座

2014年06月06日 | 講座
いよいよ今日の夜から
朝日カルチャーセンター最適コミュニケーション法
6月6日午後7時~始まります

今回は、初めて夜開催しますので、お知り合いにお声かけください。

場所は、福岡市博多駅前の朝日カルチャーセンターです。

詳しくは、直接、朝日カルチャーセンターまでお問い合わせくださいませ。


この講座は、心理学のTA交流分析の権威ヴィン・ジョインズ先生の「人格適応論」を元に作ったプログラムです。

このプログラムは、
○子育て中の親向けの研修
○学校の先生向けの研修
○保育園園長、保育士向けの研修
○歯科医師、歯科衛生士向けの研修
○企業人材育成、コミュニケーション研修
○病院の看護師向けの研修
○介護施設の介護士向けの研修
など、など
引っ張りだこです。

それから、いつものカウンセリングでグループで行う1日のワークショップは、
7月20日日曜
7月21日祝
9月14日日曜
午前10~午後6時まで
博多駅前四丁目のカウンセリングルームで開催します。


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友だち親子の危険

2014年06月03日 | こころの子育て
「友だち親子」は、なんでも話せる親子で良いなあと
どこか思い違いしていました。

自分が子どもの頃、親に色々話を聞いてもらえなかったから、
子どもと話す親が良いのだと思い込んでいました。
それは、周りからも「仲良くていいね」「何でも話せる親子ね」と言われるから。

親が、子どもに何でも話すと、
実は、子どもは、自分の本当の気持ちを言えなくなるようです。

それなのに、親は子どもと心が通じていると思ってしまっていることが多いのです。

子どもは、親に合わせていて、
例えば、母親が父親の悪口を言うことがとてもイヤで仕方がないが
それは、言わないで、母親の心の面倒を看て、気遣ってばかりいる。

心に重い蓋をして、カウンセラーにも、辛い気持ちをなかなか打ち明けようとしない。

だって、安心、安全でないから。
だって、親が子どもっぽくて、頼りないから。
だって、大人を信用してないから。

親に合わせてきた子どもは、人に気を遣い、人に合わせ、本当の自分は、出さない。

だから、悩みがあっても言わず、
顔で笑ってる。
そのあげく、突然、親の前から居なくなることもある。

ベネッセの調査で親と話す時間が長くなった子どもが増加している。

皮肉なことに、それが、ニートやパラサイトシングルの増加と関係あるのではと言われるそうだ。

親は、親という漢字のように木の上に立って見る。

つまり、親と子どもという世代間境界をハッキリさせ、
子どもを信じて、励まし、見守ることが大切。

だから、お母さん
夫の愚痴は、友だちに聞いてもらいましょう。

夫婦げんかは、子どもが寝た後にしましょう。

お母さん、境界線ひいて、
子どもに頼らず、夫に頼りましょう。

頼りない夫も、頼れば、なぜか
頼りがいのある男性になっていきます。

それには、日頃から、自分の気持ちを我慢せず、相手に伝えたり、自分で消化すること。

なかなか出来ない感情消化は、カウンセラーが手伝います。

また、育児支援を利用するなど工夫して、自分の時間を作ることや
気のおけない安全な友人に聞いて手伝ってもらうと良いですね。

そうしないと、子どもは、めちゃくちゃ遠くに行ってしまうか
離れられないか
どっちかになりそう…。

子どもには、幸せになって欲しい。

そのためには、お母さんが幸せになりましょう。




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