
震災からもうすぐ一年です。
被災地から遠く離れた九州に住むクライアントさんの中にも
震災を特集する番組を見て、いろいろと感じ、それぞれの思いががあるようです。
『自分は、何も力になれない…』
『何か出来ないか…』
そんなことを耳にします。
あの日、津波から命からがら生き残った方が、
疲弊し絶望し自殺したと聞きました。
ショックでした。
今日も何か出来る支援は、ないかと考えています。
『死にいたる病 』という本があります。
ちくま学芸文庫出版
セーレン キルケゴール著
およそ600年前のデンマークの思想家キルケゴールは、
近代の思想に非常に強い影響を与えた人物です。
彼は、著書の中で
絶望とは、人間の精神のみがかかる「死にいたる病」であると、解きました。
また、ゲシュタルト療法の目指す原則について
クラウディオ・ナラジョーは、9つにまとめています。
①今に生きること、過去や未来でなく、現在に関心を持つこと。
②『ここ』に生きること、今、目の前に存在しているものだけを問題とし、
目の前に存在しないものは取り扱わないこと。
③想像することを止めて、現実を体験すること。
④不必要なことを考えないこと、むしろ、味わったり、見たりすること。
⑤他人を操作したり、裁いたりせず、また言い訳したり自己を正当化したりせず、
自分の気持ちを率直に表現すること。
⑥楽しいことと同様、不愉快なことや苦痛に対しても身をゆだね、それを経験すること。
⑦『…すべきだ』『…であるべきだ』という、自分以外の人から発せられる命令を受け入れないこと。
偶像崇拝をしてはならない。
⑧自分の行動、感情、思考については自分が全責任を負うこと。
⑨あるがままの自分を良しとし、それに徹すること。
9つの原則通りに出来ない時に自分を責めないようにすることも
皆さんに知っていただきたいです。
カウンセリングにいらっしゃるクライアントさんが
『希望が見えてきました』
と言って帰られる時は、
『死』から遠ざかると同時に
自分に責任を持ち始めたサインなんだなあ。
あの未曾有の災害から折角生き残った方々が
『絶望』しないよう
多くの人による支援が必要だと
一年経って、また思いを新たにしました。