大好きな桜。
木の下から花を見上げると、
明るく優しい気持ちになる。
アメリカから帰国した日、
日本はちょうど桜が満開になっていた。
『桜が咲いてる。満開だ。』と、思った。
ところが、何も感じない…
私たちは、自分でも気付かないうちに
感情を抑えてしまうことがある。
抑えると、どこかに出る。
食欲のなさ、元気のなさ、眠れないなど。
頭痛、腰痛、胃痛、めまい、痛み、微熱などにも出ることは、多い。
心の問題が身体に出るいわゆる心身症だ。
そういえば、昔、辛い時に
『こんなに桜が美しいのに…美しいから、なおさら辛い…』
と思ったことがあったなあ。
あの時は、辛くても、美しいとは感ていた。
うつ病のクライアントさんが訴える
『何も感じない…』
って、こんな感じ?なのかなと思った。
何度も一人で暗い映画館に閉じこもってみた。
が、何も感じなかった。
眠れない日々が続いた。ようやく眠っても、また目が覚めた。
しかし、何故か仕事は、出来た。
仕事があってほんとに助かった!
幸いだった。
かれこれ二ヶ月。
一人きりになって悲しい歌を聴くと
たまに涙が出るようになった。
大切な人を失った時に出る悲嘆反応…
当たり前だと思いつつ、苦しかった。
悲しみを感じるのがキツイけど、
悲しみを感じることは、大切なこと。
そして、お別れした人が、それだけ大切だったということ。
悲しみに暫く浸っていよう。
『木蘭の涙』
スターダストレビュー
作詞 山田ひろし
作曲 柿沼清史
逢いたくて 逢いたくて
この胸のささやきが
あなたを探している
あなたを呼んでいる
いつまでも いつまでも
側にいると 言ってた
あなたは嘘つきだね
心は置き去りに
いとしさの花籠
抱えては 微笑んだ
あなたを見つめていた
遠い春の日々
やさしさを紡いで
織りあげた 恋の羽根
緑の風が吹く
丘によりそって
やがて 時はゆき過ぎ
幾度目かの春の日
あなたは眠る様に
空へと旅たった
いつまでも いつまでも
側にいると 言ってた
あなたは嘘つきだね
わたしを 置き去りに
木蘭のつぼみが
開くのを見るたびに
あふれだす涙は
夢のあとさきに
あなたが 来たがってた
この丘にひとりきり
さよならと言いかけて
何度も振り返る~
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写真は、カウンセリングルームの絵
クリムト作『母と子』
そして、阿蘇の俵山。