ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

アルツハイマー予防の食べ物

2020年01月24日 | 認知症






長崎は、今日2020/01/24からランタンフェスティバルだそうです。

映画「ペコロス母に会いに行く」で、ランタンフェスの蛇踊りと出店のシーンが出てました。


今日は、朝からワークショップのあと、福岡市内の小学校で職員研修。

明日は、北九州市の若松で講演です。


さて、アルツハイマー予防の食べ物と言われる

卵黄についての研究です。

卵黄には、神経伝達物質の原料となる成分が含まれています。

卵黄も認知症を予防する大事な食品と言われています。

卵黄にはレシチン(コリン)という成分が多く含まれているからです。

コリンは記憶力の維持に欠かせません。

脳神経や神経組織を構成し、神経伝達物質であるアセチルコリンを作る原料となるからです。

コリンが不足すれば、伝達物質アセチルコリンの量が減少します。

伝達物質の量が減少するということは、すなわち脳内での情報のやりとりがうまくいかなくなるということです。

その結果、記憶を引き出せなくなったり、思考力・判断力が衰えたりします。

アルツハイマー病患者の脳では必ずと言っていいほどこのアセチルコリンの量が低下していることから、
アルツハイマー病の発症にも関わっているのではないかと考える研究もあります。

ちなみに現在のアルツハイマー病の主な薬は、
伝達物質アセチルコリンの低下を防ぎ、その活動を活性化することで、認知症の進行をゆるやかにしようという考えをもとに作られています。

これには一定の効果が認められています。

しかし残念ながら、こうした薬剤は認知症と診断されてからでないと処方されず、
副作用もあるため、予防段階で使えるものではありません。

そのかわり、コリンを多く含む食品を普段から積極的に摂ることで、
アセチルコリンの不足を防ぎ、記憶力の維持に役立てることが可能です。


コリンに関する研究

・ノルウェーにおける70-74歳の2195人の研究で、コリンの血中濃度が低いグループは、感覚運動速度、知覚速度、実行機能および全般的な認知機能が、血中濃度が高いグループより劣っていたことが明らかにされました。


・36-83歳の1391名を対象としたアメリカの調査では、より多くコリンを摂取していた人ほど、言語記憶と視覚記憶をより高く維持していたことがわかりました。


・ウェストバレー大学の研究で、大学生80名に3.75gのコリンを摂取してもらったところ、
90分後に連続学習タスクによって測定した顕在記憶の改善が見られました。


コリンは卵黄のほか、肉、大豆、乳製品などにも含まれます。

何を食べるか、大切ですね。
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