木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

囲炉裏風テーブル

2011-08-09 18:19:03 | 木工
残暑お見舞い申し上げます。
立秋を過ぎたのに、本格的な暑さが戻ってきたような毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

小生、暑さに負けず、囲炉裏風テーブルの制作に取りかかりました。
今年の京都木工芸同好会「一木一優」作品展のテーマコーナーは、「今風囲炉裏端」。
会員全員で会場に今風の囲炉裏端を作り上げる計画です。
その中心の一つの「囲炉裏風テーブル」を小生が担当することになりました。

引き受けたのは良かったのですが、いざ具体的な構想を考えると、まず疑問ばかりが浮かびました。

今風とはいいつつ、今時囲炉裏風テーブルなど使うのだろうか?使うとしたらどんな使い方をするのだろうか・・
燃料は炭になるが、炭を使うというのもやっかいなことだ。たぶん売れないだろうし、後はどうしたら良いのか・・・等等否定的なことばかりが浮かびます。
しかし、日が迫ってくるのでそんなことばかり言っておれません。とにかく設計に取りかかることにしました。

構想を練りはじめ、将来、わが家をリフォームした時に使うということを考えて見よう、と思いつきました。
リビングの片隅を、茶飲みスペース兼応接スペースとしてそこに置く。
鉄瓶で湯を沸かして、茶を点てたり、時には熱燗でもてなしたり・・・お茶もしていませんし、小生全くの下戸なのですが・・・
そんなことを考えながら設計に取りかかると、いろいろイメージがわいてきました。

取りあえず、図面を引き、材を探し、木取りにかかりました。


材は幅が40~45cm、長さ3メートルの欅の板、厚みは6cm程あります。
8年ほど前に購入し、自然乾燥させていたものです。
これで囲炉裏テーブルの縁(天板)を取ります。


これから2枚の縁板を取りたいのですが、幅が少し足りません。
そんな場合は、この材から取れる寸法に合わせて、図面を引き直します。


4枚の縁板が取れました。
厚みは最終45mmにします。


こちらは脚と幕板。幕板は妻手。長手の幕板は適当な材がまだ見つかりません。

初盆のためしばらく帰省をしますので、その間の材の動きを見て木作りに入ります。



コメント
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