東京のIさんより、3年前、お納めした椅子の座板に隙間ができた、と連絡をもらい、修理のために送り返していただきました。
梱包を解いてびっくり。3年間経つのに、目立った傷もありません。丁寧につかっていただいたのがわかり、うれしい限りです。
座板の開いた箇所はここ。糊がきれて2mmほど開いています。
材はホワイトアッシュ。乾燥した材を使ったのですがこれほど動くとは・・。
おまけに、貫を座の支えも兼ねて座板のすぐ下に入れたのですから、こうなっても仕方がありません。
未熟さのなせる技です。
ただ、糊が弱かったので、板が割れることがなかったのが救い。
修理は同じ材で隙間を埋めて拭漆をやり直します。
ホワイトアッシュの板を隙間の合わせて薄く削り、
隙間に合わせます。
これを座の掘りに合わせて成形してはめ込みます。
糊は今回は麦漆を使いました。
はみ出た麦漆は良く拭き取ります。
座板の裏も同じように板をはめ込みました。
クランプで軽く締めて乾かします。
麦漆が良く乾くのを待ち、拭漆にかかります。
こうした失敗は次の制作への教訓にもなります。
これ以降の椅子では、座板の材質を選び、良く乾燥したやや厚めの材を使う。
貫を座板から離したり、背板の形状を変えることにより、座板の動きに対応できる構造にする。
などの改良を加えてきました。
梱包を解いてびっくり。3年間経つのに、目立った傷もありません。丁寧につかっていただいたのがわかり、うれしい限りです。
座板の開いた箇所はここ。糊がきれて2mmほど開いています。
材はホワイトアッシュ。乾燥した材を使ったのですがこれほど動くとは・・。
おまけに、貫を座の支えも兼ねて座板のすぐ下に入れたのですから、こうなっても仕方がありません。
未熟さのなせる技です。
ただ、糊が弱かったので、板が割れることがなかったのが救い。
修理は同じ材で隙間を埋めて拭漆をやり直します。
ホワイトアッシュの板を隙間の合わせて薄く削り、
隙間に合わせます。
これを座の掘りに合わせて成形してはめ込みます。
糊は今回は麦漆を使いました。
はみ出た麦漆は良く拭き取ります。
座板の裏も同じように板をはめ込みました。
クランプで軽く締めて乾かします。
麦漆が良く乾くのを待ち、拭漆にかかります。
こうした失敗は次の制作への教訓にもなります。
これ以降の椅子では、座板の材質を選び、良く乾燥したやや厚めの材を使う。
貫を座板から離したり、背板の形状を変えることにより、座板の動きに対応できる構造にする。
などの改良を加えてきました。