木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

囲炉裏風テーブル天板 鯱留 

2011-08-30 22:01:24 | 木工
囲炉裏風テーブルの制作もいよいよ佳境に入り、炉縁(天板)の鯱留に取りかかります。

まずは、留めの胴付を決鉋(しゃくりかんな)で正確に削ります。こちらは左勝手。


こちら側は右勝手を使います。


すべて仕上げて仮組み。胴付がきっちり付くことを確認。


この段階で、鉋を掛け、目違いを払いほぼ仕上げてしまいます。
暑い日中の鉋掛けはなかなか厳しいものがあります。汗がポタポタとしたたり落ちます。


いよいよ鯱道の掘り。
やや傾斜をつけて横切り盤で切り込みを入れ、斜めに溝を掘ります。
櫛形決鉋は3分。平出さんに注文して送っていただきました。
3分では広すぎますので、刃の幅を2分5厘に落としましたが、まだ広いようです。


あとは鏝鑿で掘っていきます。


一組が完成。


試しに細木を削って軽く嵌めてみました。OKのようです。
この鯱栓、叩き込んだら抜くことができません。従って、実際に利かせるのは、最後の組み立ての時だけなのです。

コメント
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