木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

あて台

2013-01-08 21:21:59 | 木工

研ぎの終わったぐい呑みを蘇芳で染め、拭漆にかかりました。
ボンボニエールも#600で研ぎ直し、蘇芳で染めました。
これらは1月30日から東京三越本店で開かれる、文化財漆協会の会員漆芸展に出品します。

あて台の続き。

あて止めはボルトで固定しますが、あて止めとの間にアルミの板を挟みました。
こうすることにより、ボルトを締めてもあて止めには傷が付きません。



あて台の方は、M8のオニメナットをねじ込みました。
オニメナットを使うと穴が大きくなり、ボルトの先にバネを入れることが難しくなりますが、バネは省略することにしました。



木口からボルトが出ないようにして、スパナで締めたり緩めたりします。
これで、あて止めの加工は完了しましたが、もう一つ課題があります。



実はこのミズメの盤、いつどこで手に入れたのか記憶が定かではありませんが、誰かがあて台にしようと途中まで加工したものなのです。
この掘りかけの蟻溝、手で掘ったようですが、深さが2cm近くあります。
これを何とかしなければなりません。
蟻溝を正確に掘り直し、蟻桟を入れることにします。
その上で、作業台に固定する加工をします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする