木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

近畿展に向けて

2013-01-11 21:58:01 | 木工
近畿展に向けての制作に取りかかりました。


まずは、機械の整備から。
この機械、調整しても使っている内になぜかくるってくるのです。
テーブルが鋸刃と平行に動くことを確認。0.002mm程度に収まっています。




次は直角。やはりわずかながら狂っているので調整。
これで準備OK。




材料は栃。昨年荒木取りをして天井からぶら下げていました。




ストーブを焚いていると工房内の湿度は約40%。
もう一度削り直して反りを取ります。




蓋の側板。厚み、幅を決め、内側を先に削っておきます。




外側のRに合わせて内脇もすいておきます。




側板を切断。緊張した作業が続きます。
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あて台 続き

2013-01-09 21:29:20 | 木工

あて台の裏の溝。蟻溝を掘り直し、摺り桟を入れて面一にしました。



作業台への固定はダボで。作業台のダボが増えました。



試しに板を削ってみました。よろしいようですが、もう少し高い椅子が欲しい。
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あて台

2013-01-08 21:21:59 | 木工

研ぎの終わったぐい呑みを蘇芳で染め、拭漆にかかりました。
ボンボニエールも#600で研ぎ直し、蘇芳で染めました。
これらは1月30日から東京三越本店で開かれる、文化財漆協会の会員漆芸展に出品します。

あて台の続き。

あて止めはボルトで固定しますが、あて止めとの間にアルミの板を挟みました。
こうすることにより、ボルトを締めてもあて止めには傷が付きません。



あて台の方は、M8のオニメナットをねじ込みました。
オニメナットを使うと穴が大きくなり、ボルトの先にバネを入れることが難しくなりますが、バネは省略することにしました。



木口からボルトが出ないようにして、スパナで締めたり緩めたりします。
これで、あて止めの加工は完了しましたが、もう一つ課題があります。



実はこのミズメの盤、いつどこで手に入れたのか記憶が定かではありませんが、誰かがあて台にしようと途中まで加工したものなのです。
この掘りかけの蟻溝、手で掘ったようですが、深さが2cm近くあります。
これを何とかしなければなりません。
蟻溝を正確に掘り直し、蟻桟を入れることにします。
その上で、作業台に固定する加工をします。


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初削り

2013-01-07 22:47:15 | 木工


あて台を新調することにし、幅40cmのミズメの盤を手押しで平面を出した後、鉋で削りました。
これが今年の初削り。
良く乾いているとは言え、厚みが53mm、白太を含む板目なので狂いも出そうですが、しばらく様子を見ながら使ってみることにしました。
今までのあて台は、作業台を作った時に、あり合わせの材で、とりあえずの間に合わせに作ったもの。そのまま使い続けていました。

問題はあて止め。今までは普通に蟻で両側に入れていました。
ところがその方法だと、高さを変えるためにその都度入れ替えねばならず、また表面を削り直す度にあて止めを作りかえねばなりませんでした。
何か良い方法はないかと考えていたところ、前田純一さんのブログで良い方法をされているのを拝見し、勝手に拝借させていただくことにしました。



そのために、まずはあてどめを差し込む穴をあけます。
角鑿盤が使えないので、ドリルで下穴をあけ、のみで掘りました。



墨に合わせて正確に仕上げます。



当て止めには樫の木を使いました。
手で摘んで上下できるくらいの固さに調整しています。
これに、ネジで固定できるような仕掛けをつけます。


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仕事始め

2013-01-04 21:25:41 | 
時々雪がちらつく寒い一日でしたが、今日から仕事始め。。

それに先立ち、昨日は千代鶴貞秀ご夫妻が京都に見え、いつもお世話になっている「ノアノア」で4人で昼食。

昨年7月以来の再会でした。
今年は6月に、京都で千代鶴さんと二人展をさせていただくことになっています。
その打ち合わせも兼ねてのお話しに花が咲きました。
素晴らしいお土産もいただいてしまいました。千代鶴さんありがとうございました。


そして、仕事始めは、昨年暮れに挽いて漆を塗っておいたぐい呑みの研ぎから。

磨きろくろに吸着させ、240番の耐水ペーパーで水研ぎ。



外側の研ぎ。薄く挽いたのであまり力を入れられません。



ひっくり返して吸着。



糸底の研ぎ。



ほぼ研げたら磨きろくろからはずし。



最後は手で整えます。



水気が乾いた生漆を塗り漆室へ入れて乾かします。
この作業をしばらく繰り返します。

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謹賀新年

2013-01-02 11:48:11 | その他
新年あけましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願い致します。




妻に実家の近くにある、綿向神社に初詣に行って来ました。



夕方行ったので、さすがに参拝者も少なく、静かな境内。



参道で見つけた、古い屋敷と取り囲む松の木。
いつも綿向神社を訪れるのは祭りの時。参道には店が並び、気が付きませんでした。
案内板によると、1590年、会津黒川城主となった蒲生氏郷が、会津黒川を会津若松と名称を改めたのは綿向神社を取り囲む若松にちなんでの事で、その若松の名残がこの松だそうです。
400年を越える歴史の流れがあったのです。



その近くには、日野祭りに繰り出す曳山の山倉が建っています。
この曳山が作られたのも今から約200年程前。

激動の歴史の流れを見つめてきた、静かな佇まいでした。

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