水泳用義足外装2015
今年新たに、水泳用義足の防水を考え直してみました。
備忘録を兼ねてご紹介。
少し手間はかかりますが、応用も可能かなと考えます。ご参考まで
まずは、水泳用義足の使用部品。
ソケットは前回ソケット交換時の仮ソケットを外側から布テープで補強したものがベース。今のところは前の前の義足で使用した骨格構造義足の膝継手以外の部品を使い、パイプのみ長さを確保して背の高さを調節しています。
基本外装は1枚目の写真の通り。ウレタンと本ソケットに使う樹脂シートに片面布テープ貼り。マジックテープで留める。
基本組み上がると布テープ色の水泳用義足。
このまま使うのもありかな。手入れは楽だし水も吹けば落ちる。始めはそう思っていたんだけど、意外に問題がありまして。
それはね。足部の痛み。
水泳用義足はプールサイドを歩きます。ザラザラしたコンクリートなタイルが多くて摩擦係数が高い。結果として足の裏や爪先部分が傷みやすいのです。
義足の足部は通常、外装と言われる硬めのウレタンみたいな素材で足の形が作ってあります。その素材は水に強くない。あまり水に濡れるとボロボロになってきます。
そして、外装の上にかぶせる足の様子を再現したゴム製のカバーもあります。足首までのやつやひざ下までのやつ、作れば太ももまでも作れるのかな、高いだろうけど。
ただ、ゴム製カバーは摩擦に弱い。露出して使えばあっという間に穴が開きます。
それをどうすればいいかで悩むわけ。
順番に説明しますね。
まずは外装自体を水に濡れないようにしたい。ゴム製カバーを保護したい。
これをなんとかするために、風船を使います。この風船、よくイベントとかでピエロさんが動物とかを作ってくれる類のものの肌色。特に足部に被せているやつはその中で最大。それを細めの長細い風船を使い、水が入る隙間がないくらいぎゅっと絞って固定して防水します。これ、なかなかいい感じ。
さらに、そのゴムのままでは見た目も良くないし、摩擦ですぐに破れてしまうので補強。
夏によくある、携帯用のピーチサンダルを応用。ゴムの上から履かせます。
そして、あとは見た目。
かなり分厚いタイツを二枚、ストッキングを二枚履かせます。
履かせる時はタイツやストッキングが下がるのを防ぐため、細めの長細い風船で輪っかを作り、そこで留めてズリ下がらないようにします。